持っている持っていない

20年くらい前からあるのでしょうか。勝ち組負け組という考え方はすっかり定着しましたね。

ネットは・・・もちろん有用な使い方もありますが

たいていの使い方、特にSNSでは勝っている、持っている側の人が

負けている、持っていない人にどれだけ勝っているのかを見せびらかすのが主になっている気がします。

「俺は(私は)持っているがあなたは?」

こういう感じです。

自分の場所を確認したいのですね。

安全なことを改めて確認したいのかもしれません。

そして動物はそんなものなのかもしれません。このエントリを書いている私だって例外ではありません。このエントリ自体「私は俯瞰で見れていますよ」という確認です。

安全であることの愉悦からは逃れられない

例えば生まれる時代が少し違えば・・・70年前ならどうでしょう。

ちょうど日本が世界を相手に戦争をしていた時代なら自分の安全を守ることで精一杯で他人と比べる時間はなかったでしょう。

もっと戻って400年ちょっと前の戦国時代なら?

そこら中に死体が転がって、女の人でも死体を怖がらなかったと聞きます。毎日必死で比べる時間はなかったのでは。

そんな時代と比べたら格別に安全で平和で衛生的で楽しい現代ですが

だからこそ暇を持て余すことが多いです。

その余った暇な時間を・・・自分が安全であることの確認に使う。

だいたいのコンテンツはそうではないでしょうか。

持っている側が、持っていない側に見せびらかすことが多くないでしょうか。

テレビと比べるとネットは進んでいる気がしますがネットも似たようなコンテンツに溢れていないでしょうか(ネットだって広告で動いている以上仕方ないですが)。

近いことを言いますと資格だってそうです。勤めている会社も。

・私は電験を持っているがあなたは?

・私は電験2種を持っているがあなたは?

・私はこの会社に勤めていて年収はこれだけだがあなたは?

・規制緩和があって管理技術者は食べられなくなるらしいがあなたは?

頑張って資格を取得したのは素晴らしいですね。努力の賜物です。

良い会社に就職されて、高い年収を得られて素晴らしいです。

でもやっぱり、自分の立ち位置や安全を再確認したい気持ちがあるのですね。

それは本当に安心を得られている状態なのでしょうか。

得ている人も不安なのかもしれません。意外と乾いた状況なのかもしれません。

この環から抜け出すためには

抜け出せないと思います。

餓鬼道に落ちたようなものですね。満腹のほうがタチが悪いかもしれません。

生き物なのですから常時心身に変化があって当たり前です。

3秒前には聖人、3秒後に修羅なんて当然なのです。

ただ、何かに集中することで比べ続ける価値観からちょっとだけ離れることはできるかもしれないなと思います。

朝忙しいなか準備をしているときに他の人の年収を考えてはいません。

針の穴に糸を通すときには針の穴と糸の先しか見ていません。

そういう集中している時間を増やすことができれば勝ち負けから精神的には抜け出しています。

これが意味があるかないかというと無いでしょうね。

自己満足ですから。

でもヒントになっている気はします。

今年は何か集中する時間を増やして

そして比べる時間を減らしたいですね。

それを目標にしていきたいと考えています。

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コメント

  1. 赤い左辺 より:

    持っている人が持っていない人に見せびらかす。
    これは日本経済が徐々に衰退して、みんなで分けるパイが小さくなってきている不安から来るのかもしれませんね。

    30年前にさかのぼると、バブル景気でパイも大きかったです。
    世の中当たり前のように、みんなが結婚をして子を作り、家、車、などモノを揃え、終身雇用・年功序列の高い賃金をもらってました。ビルメンのようにそれらから外れた人々は「おかしいダメな人間」とはじかれていました。
    「みんなと同じ」でなければ不安であった時代ですね。

    このように時代とともに是とされる価値観が変わっていったことを考えると、持っている人が持っていない人に見せびらかす今の時代は、そんなに続かないかもしれません。パイがもっと減るからです。

    何かに集中したりして気をそらさなくても、今の世の中の価値観は自壊していくかもしれません。新型コロナのショックもそれを加速させているのかも。
    ワクチン接種が一番うまくいっても、数年間は今のマスク・ソーシャルディスタンス生活は続くそうですから。

    • biruman より:

      >左辺さん
      持っていない人に見せびらかすというのは昔はテレビだけでしたが
      ネットで最初は写真、最近になって動画が誰でも出せるようになり
      テレビ等で有名でない人でも「持っている」ということをアピール出来るようになりました。
      持っているというのはお金でもフォロワー数でも何か富の山があってそこから多く取っているということになります。
      人間というか動物は持っていると安心しますしそれをアピールできると気持ちがいいものです。
      嘘だと思いたいのですが「マウントを取る」ということをすると脳から出る快楽物質の量はかなりのものだとの事です。

      私自身もその流れから逃れることは出来ません。
      富の山から多くとっているアピールをされて、そちらに目を奪われ心を絡め取られている状況です。
      心を絡め取られたりすることからほんの少しの時間逃れる事ができるのが趣味であったり
      人生を一緒に戦う仲間(ゲームでも歌でもいいですし何でも。本当の友達でなくてもよい。)だと思い始めました。
      持っていない私がいうと負け惜しみ全開ですが、持っている人でももしかしたらある程度のパーセントの人はやっているのかもしれない…などと考えます。
      とりあえず先のほうが短い人生ですし少しでも楽しくしていきたいですね。

  2. NNN より:

    ここの閲覧者は大半が何某かの国家資格を持っている方々だと思います
    つまりライセンスに関しては皆さん「持っている」人達な訳です!
    その有利さを最大限に活かせる生き方をすればいいんじゃないでしょうか?

    35を過ぎてから、やれ資産形成(投資セミナー)だの、コミュ力向上だの、人脈構築(異業種交流)だのと
    慌てて苦手分野で努力しようとしても大半は”セミナービジネス”の餌食(養分)になるだけですから

    実は、以前いた保安法人に居たんですよ、電気や技術を学ぶことはそっちのけで投資セミナーや人脈構築セミナーに嵌ってた奴が(年齢は僕の1コ下でした)
     アービトラージとか言って健康飲料(ザクロ液ジュース?)のマルチまがい販売ビジネスやったり、海外資産投資でバリ島兄貴(丸〇〇俊)のパーティーに参加して実際にバリ島の土地を買った?り(注意:インドネシアは外国人の土地所有は認められていません、外国人が買えるのは土地の使用権のみ。当の本人がそれを知ってるのかどうか知りませんが笑)

    話が大分逸れましたが、今持っているものに気付かなかったり活かさない人生はもったいないというか、むしろ迷走・転落の始まりになる人が多かったです(少なくとも僕の周りでは)
     なので持ってないと嘆くよりも、取った資格や身につけた技能技術を最大限に生かせば自ずと未来は開ける! そう思います

    • biruman より:

      >NNNさん
      私の文章が下手くそで上手くお伝えすることが出来ませんでした。すいません。

      持っているのを見せられたりするが心を囚われた場合への対処法(これは無いのですが)はどうしたらいいか
      という話のつもりでした。

      NNNさんが会われた同僚のかたも、富の山を見せびらかされてあまり言うのはアレですが心を奪われておかしくなってしまったのでしょうね。
      今の写真や動画が溢れている時代というのは過去にはなく、そしてまだまだ加速していきますので
      心を奪われておかしくなったり疲弊したりあるいは自分を傷つけたりする人も多くなっていくことだろうと思います。
      そういうことから降りたいし降ります、という話のつもりでした。資格のくだりのあたりは上手くなかったなと反省しています。

  3. オトボケビルメン より:

    あけおめです。ヤング風に、
    他人が何を求めて何をしようと眼中外ですが、セミナービジネスの養分とはいい表現と思います。
    設備関係資格も、セミナーの養分になってるかもしれませんがハハハ
    以外に忙しい方が学習ははかどりますね、正月休み中は学習はかどりませんでした。忙しさの程度にもよりますが、勉強は贅沢の極みいい言葉です。心にしみます。少し苦しいくらいが丁度いいんです
    自分の置かれてる環境を、最大限生かしたいと思います。持つもの持たざる者当勝者は持つものです。行使するかしないかは、本人と雇用主の関係できまるのです。他人が入り込む余地なしです。
    人に見せびらすライセンスならお金をかけずにコピーの偽物でいいんです。見てる方もそんなに注意してみませんて、

    • biruman より:

      >オトボケビルメンさん
      完全に他の人を意識しないというのは無理ですが
      何といいますか何か没頭することがあれば少しの時間忘れたりすることが出来るかもよ、という気持ちです。

      最近Twitterで高度な電気資格を持たれている方と実践で頑張られている方が言い争われているのを見ました。
      別に資格でなくても他の分野でも俺は私はあなたより持っているんだ分かっているんだ、これが正しいんだそちらが間違っているんだ・・・
      なんというかちょっと離れてみたい気になりました(本当は離れるのは無理なのは分かっています)。

      いろいろ勿体ないなという気持ちもありますし、私はしょうもない人間なので着いていけないということもあります。
      本当はウェブから距離を置くのがいいのでしょうね。
      どこかにある真実のことなんて私には分かりませんし、あったとしてもわたしごときが干渉できることでないはずです。
      自己評価が低いわけでなくて世の中の大半の人は真実の追求より今日の晩ごはんを考えたほうが有意義だと思います。
      そして晩ごはんの写真や動画をアップするとまた違った話になったり・・・。
      賢くないのに考えると疲れますね。
      今年はそういう時間を減らせればなあと思っています。

  4. 田舎ビルメン より:

    私は初めてこのブログに投稿した時に以下のように書きました。

    「(ビルメン設備員としては)年収300万で勝ち組と言われる地域で・・・・(以下略)」
    その思いは今でも変わりませんが、では人生についての勝ち組とは何だろうか、と思います。
    私は自分自身を勝ち組と思っています。
    なぜなら毎日が楽しいですから。仕事もある程度楽しいですし、趣味というか楽しみが毎日できますから。
    モンスター(達)と出会ってから「こんな人生もあるんだ」と気づきされましたし。
    (私はモンスターにはなりたくないのですが、既になっているかも?と自戒する日々です)
    ですので、人生は楽しんだもの勝ちです。
    元職の同僚たちにしょっちゅう逢いますが私の事を羨ましいと思うのだそうです。
    楽しいそうだから、がその理由なのだそうです。
    年収はどうみても1.5倍~2倍もらっている連中から言われても・・・、とは思わないようにしています。
    定時に行って定時に帰って休日出勤もほとんどなくたま~に休日に電話はあることはありますが、たかが知れていますので元職の連中から見たら羨ましいんでしょうね。

  5. TW より:

     初めまして。

     こちらに参加されている皆さんにご意見をお伺いしたくて投稿させていただきました。

     私の略歴ですが、田舎の工業高専の電気工学科を卒業して、某化学メーカーの生産設備開発要員となり、3年余り勤めましたが、過労死ラインを大幅に超える残業を繰り返し、2度入院してこのままでは若死にするかと不安になり退職しました。その後、某インフラ会社に潜り込み人事、労務、経理などの事務職を30年余り過ごして現在に至っております。もう少しで定年退職ですが、近々上司の面接を受けて、このまま嘱託で残るか完全退職かの選択を告げなければなりません。

     嘱託の待遇は、60歳から65歳まで週30時間勤務で手取り12~13万円でダブルワーク禁止です。これでは、どんなに生活費を切りつめてもやり繰りができません。50過ぎで自宅購入し、退職金のほとんどは住宅ローンの残債に消えます。貯えがあまりないので、年収300万円は確保したいと思います。

     資格は、ビル管、2種電工、危険物乙4、消防設備甲4・乙6・乙7、1種衛生管理、保育士、2級ボイラー(筆記のみ合格、実技講習未受講)、中型自動車(8t限定)です。職務経歴は生産設備設計開発、組み立て・設置工事の立会い、現場作業員への運転マニュアル作成など3年余り、事務所空調設備保守管理3年です。

     2種類の障害を持ち、ほとんど家事のできない妻がいるので日勤職場を希望しています。地域は名古屋限定を希望しています。

     こんな私ですが、ビルメンとして60歳から最低10年間は勤務したいと思います。
    健康状態は年相応ですが、日勤勤務であれば10年は働けるのではないかと考えています。

     私事を長々書き込みましたが、どなたかビルメンとしての生き残りができないか真剣に考えておりますのでご意見を頂けないでしょうか。汚れ仕事も覚悟です。保育士は、体力的にもう無理です。支離滅裂で申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。

    • 資格マニア より:

      日勤専属、週休2日(基本土日休み)のオフィスビル勤務、系列下位ビルメンです。

      弊社の場合、60歳~65歳迄は、1年ごとの契約更新の嘱託みたいな契約になりますが、上限の資格手当が付いても、残業無しでは年収約250万円が最高です。

      日勤現場の場合、オフィスビル勤務だと滅多に残業が発生しません。

      その為、日勤で年収300万円を希望する場合は、オフィスビルは避けた方が良いです。

      因みに、弊社の場合、65歳~70歳迄は、アルバイト契約になる為、最低賃金ギリギリの時給です。

      ビルメンの場合、60歳以上では、日勤で年収300万円の仕事を見付けるのは難しい気がします。

  6. TW より:

     ご回答ありがとうございます。

     現在所属している会社の嘱託では、年収およそ210万円程度になりそうです。ビルメン経験なしの60歳で採用される可能性があれば、年収250万円でも条件が良いほうなのですね。よく分かりました。保育士でも同程度の求人がありますが、採用される見込みがなく、仮に採用されても激務のようですので、ビルメン一本で就活しようと考えています。

    • NNN より:

      TWさん、高専の電気科をご卒業との事ですのでまずは認定での3種取得をするべきだと思います。
      やはり電験3種を取得するのとしないのとでは年収が60〜120万円ほど違って来ますからね、ビル管理業界への就職にしても相手先の反応が雲泥の差になると思います。

      今の職場を退職してしまうと認定取得はかなりやりづらくなりますから必ず退職前に実務経験証明書を作ってもらいましょう。

  7. FW190-D9 より:

    私もNNNさんと同意見です。
    但し、認定されるにはただ卒業するだけでは足りず、所定の単位を取得している必要がありますので、ご卒業時の取得単位の確認をお勧めします。
    ご存じでしょうが所定の単位を取得していらっしゃるならば高専卒ですと2種が認定されます。2種があればかなり有利な条件で雇用されると思います。

  8. TW より:

     皆さん、いろいろとアドバイスありがとうございました。

     私なりに調べたところ、学歴での単位認定には問題がありませんでしたが、電圧500ボルト以上の電気工作物の工事、維持又は運用の実務経験が3年以上必要という条件を満たしていませんでした。今の職場では、完全に事務職しかしておらず、以前の職場でも500ボルトでの工事、維持又は運用はありませんでした。

     試験での取得となれば、私の能力からしてかなり困難なことかと思います。電験3種は、ビル管と違い、暗記だけでは太刀打ちできない試験であると認識しています。高専の同級生たちの一部に在学中電験3種、一陸技などを合格していた人たちが、いまさらながら眩しく見えます。

    • NNN より:

      今在籍している会社が高圧受電なら電気工作物の維持・運用に係わっていなくても3種の認定取得は可能です。
      やや脱法行為になりますが、書類上は電気工作物の維持管理を行っていた事にすれば良いです

      実際、このやり方で認定取得している電気科卒の方はちょくちょくいます。電力会社にいて配電部門にいたのは1年程度、あとはずっと資材(購買)部門に居たのに書類上は配電部門在籍で3種取得した人を知っています(但し認定取得したのは定年退職する1年前だそうです、退職金の上積みみたいな慣例らしいです笑)

      ただこれは電力会社と言う看板があっての事です、経産局は大手企業か電力業界で名の通った会社以外の書類は入念に調べたり質問する習性がありますので、このやり方を使うか否かはご自身の判断でお願い致します

      • FW190D-9 より:

        birumanさんのように、ひたむきに勉学に励み努力を重ね試験で合格した方々を愚弄するようなやり方を吹聴することは、例えそれが事実であってもこのブログではお控えいただきたいと存じます。

  9. TW より:

    それから、もう一点質問をさせていただきたのですが、日勤職場のビルメンでは、一般的にダブルワークは可能でしょうか?土、日曜日のうち1日だけアルバイトも考えております。無謀でしょうか。

    • 資格マニア より:

      ダブルワークについては、内容によっては可能だと思います。

      例:日勤でも、トラブル対応等で急遽、土日出勤が必要になったりすることがあります。

      弊社の場合、日祝日はビル休館日の為、作業予定やトラブル対応等が無ければ、原則、休みです。

      しかし、土曜日については、交代で必ず誰かが出勤しないといけない為、毎週確実に土曜日休みという訳ではありません。

      又、オフィスビルの場合、平日に出来ない作業(停電、消防設備点検、PAC点検整備等)を土、日にやることが、毎年定期的に有ります。

      その為、ダブルワークする場合は、ウーバーイーツみたいに時間の融通が利いて、本業であるビルメンの仕事が急に入った場合、容易に休むことが出来る仕事を探した方が良いと思います。

      • TW より:

         ご回答ありがとうございます。休日も呼び出しを覚悟しなければならないということを肝に銘じるということですね。

         実はダブルワークは、ビルメンがうまくいかないときのための保険のように考えている部分もあります。もう40年前の話ですが、学生時代に最も美味しいアルバイトは家庭教師でした。高校や大学入試の責任を負うと言うプレッシャーはありましたが、周囲に大学が無い田舎に住んでいましたので、結構需要がありました。また、成果が出たときには臨時のボーナスをいただけたこともありました。子どものやる気を引き出せたときや、ある時点で突然に成績が上がっていく状況に遭遇すると、こちらも興奮することがありました。

         今、ダブルワークを始めるにあたり、情報収集に勤しんでおります(まだビルメンになれるという保証が無いのに考え方の順番が違うのでは・・・と言うことはお見逃しください)。まずは、内職系、競取り系の現状把握を始めています。どちらも学生時代に多少経験はありますが、なかなか実益が出なかった記憶しかありません。もし、軌道に乗ればそちら一本になるかもしれませんが、恐らく死ぬまで実現しそうもありません。今の職場では、ダブルワーク厳禁なのでビルメンに採用された場合、就業規則を隅々まで確認してから始めようと思います。