昔見たドキュメンタリーで借金を抱えた母親と幼い子どもが離れて暮らしているというやつをやっていました。
母親は時給の安い清掃の仕事をしておりなかなか借金も返せず子どもとはそもそも滅多に会えない、なんて話です。
そんな中で子どもから母親に手紙が届いてそれを読んだ母親の感情が爆発、カメラの前で声を出して泣いてしまいます。
「こんなに頑張ってるのにいいいいいい。」
と。
泣いたあとは
泣いてストレスを発散したならこれからやることを考えるといいかと。
すなわち清掃の仕事を20年やっても収入なんてそうは伸びない訳です。
時給800円なら900円になるかもしれませんね。いや1000円くらいなら現場の責任者になれば貰えるかもしれません。
しかし、それまでです。
時給1000円で160時間働いて…16万円です。手取りは13万。
200時間働いたら20万、手取りは17万ですね。
これでちょっと病気でもしようものなら貯金はほぼできず、借金が膨らむくらいでしょうね。
それで、やることとはなんでしょうか。
それは何でもいいからスキルを身につけることです。
…なんて言いましたがドキュメンタリーに出てきたこの女性の立場ではスキルも身につけづらいですし40歳くらいだったので生半可なことでは逆転どころか普通の暮らしを手に入れるのも難しいでしょう。
そう、わたしも言ってはみましたがスキルがどうのなんていう時間は通り越しているのは分かっています。
ほぼ「詰み」の状態になる前に打つ手があったかもしれないですが残念です。
詰む前、30代前半くらいの若いうちに打つ手を考えていきましょう。
底辺だなと思っても
ご存知のかたも多いと思いますが東南アジアなんかで底辺の産まれですと絶対に逆転できません。
例えば貧民街に産まれたら99.999%一生貧民です。学校にも行けず下手をすると字も読めないままでしょう。
それに比べたら日本国は本当に恵まれています。まず学校に行けない場合がほぼありませんし、もし不登校などになっていてもフォローがあります。よって字が読めないなどということもありません。
もうひとつ良いことがあります。それは上記の女性のように詰む前ならまだ普通の生活に戻れる可能性があることです。
普通、がどれくらいを指すのかそれぞれですが年収500万としましょう。
男30歳で今は派遣社員、手取り18万からでも45歳までに500万円にはいくらでもいける方法がありますよね?
もちろんブラック社員などでなく、普通の福利厚生の会社で。
ただ「努力対効果」を考えずに動くと、詰みます。
「費用対効果」はやったことに対して返ってくるお金を考えるビジネスの言葉ですが「努力対効果」は掛けた時間に対して返ってくる個人の人生の見返りのことです。
相棒、というドラマに「ボーダーライン」という話がありました。
有名な話なので詳細は省きますが結局あのドラマに出てくる当事者の男性が「医療事務」の講座でなく「電工2種」の講座を取っていたら死なずに済んだと思うのです。
これが努力対効果です。
殆どの人は企業に属してお金を貰うことしかできない…社畜なんて言葉がありますが…立場だと思います。
そこで自分の年齢や性別、性格、職歴などを考えて適切な方向に舵を切っていく必要があります。
たとえば自分はコミュ障、ADHDだなあと考えればもうビルメンくらいしかなく「早めに答えが見つかって良かったー」となります。
これが適性も考えず「俺は営業に行く」などとなれば不幸の始まりです。
この適性を考えるのは自分ではなかなか難しいです。また思いついても間違っていることも多いです。
私はビルメンがひとつの答えではないかなー、と考えています。何故ならビルメンに向いていないなんて人はほぼ居ないからです。
さまざまな現場ですごい人達を見てきましたし、私自身もかなりアレな人間なのですが勤まっています。
普通の会社ならすぐクビのレベルの人間でも何十年も勤まっていたりして面白い仕事です。
いきなり人を殴りつけるような社会不適合者でなければビルメンになって生きていくことは可能ですし資格でレベルアップすることもできます。
他の仕事と比べてレベルアップも分かりやすく「電験」と「ビル管」を取ればほぼレベルカンストです。
あとはお客さんと敬語で普通に話せれば合格です。定年まで勤めることができるでしょう。
底辺の努力対効果は資格が一番早く確実
「貧乏な日本人はなんで資格を取ろうとするの?」
とある投資家が言っていました。
もちろんそれを言った投資家さんのように「お金に働かせる」などというカッコイイことを私もやってみたいです。
しかしその投資家さんのように知力、判断力、メンタルパワー、何より財力…それらが皆に備わっているかというともちろんNOですよね。
ここでも努力対効果を思い出してください。
方向を間違うと詰む…。
貧乏人が株などに手を出しても上手くいきません。
行く場合もあるかもしれませんが、自分がそうなる可能性はかなり低いでしょう。
お金も時間も失う可能性が高いです。
お金はまた稼げばいいですが、時間を失うのはかなりキツイです。取り返せないからです。
また、あまりに難しい資格を目指してもいけません。
資格は確実に収入を伸ばせますが取れない資格はやはり時間を浪費するだけだったりするからです。とはいえ完全に無駄ではないかもしれませんが…。
もしかして:しあわせ?
もし妙な資格や仕事に行き着く前に「ビルメン」というワードに出会ったなら幸せかもしれないですね。
人生の方向が決まったかもしれないからです。楽でそれなりにお金が貰える仕事です。
変な、と言うと失礼ですが「それは割に合わないのでは…」という仕事に就かれているかたは大勢います。
そんな仕事から逃れられてビルメンに流れ着いたアナタ…「しあわせ」に近づいていますよ(笑)
電験のこともありましたが、私はこれからも「努力対効果」を考えてやっていきたいです。
みなさんも良い効果の出る努力を探されてみてくださいね。
コメント
40代になって若い時の苦労は買ってでもしろはその通りだなって実感しました。その反面人生半分終わって残りの人生は時間を大事にしたいとも思いました。縁があってビルメンになり現在に至るわけで楽しむべきだとこの頃思っています。入社して最初の現場は楽だったから試験勉強できたし、今の現場は忙しいし本社の上司がよく来ます。しかし1年目で大変この環境は勉強になります。同じ給料で損した得したとか考えず人間万事塞翁が馬。何が良かったかは将来振り返った時にわかると思い頑張ろうと思っています。
>ミッチーさん
苦労は…というのは自分で納得できる範囲で収入が伸びる方向だったらよいのですがたまに経営者とかが自分の都合の良いように使ってくる言葉でそれには注意したほうがよさそうです。
端的に言うとそういう経営者は無能なので距離を置いたほうがいいかなと。
閑話休題。
努力するなら仕事なんかに時間を使わずお金が増える方向でオナシャスと言うわけです。
それとミッチーさん、頑張るのはご法度です。
頑張るとすり減ります。そして人間は減ると戻りません。減ったままです。
減った量が一定を超えると死にます。本当です。
ですので、適当に行けばいいのではないかなあと考えます。
適当にやって上手く行けば最高です。
くれぐれも頑張らないようにされてくださいね。
おっしゃっていることはほぼ同意するのですが、同時に人それぞれの適正っていうのが在ると思います。
対効果の部分も時間給で考える人、年収で考える人、仕事内容や企業ブランドに拘る人それぞれだと思います。
個人的にはブラック待遇にただ耐え続けるという保守的な選択を続けるよりは
他の生き方を探してみるべきだとは思いますが・・・これも実際やってみないとわからない。人によっては今のレールを外れるのが死ぬより嫌な人も居るのでしょう。(電通のなんとかマツリさんしかり)
自分の場合は寧ろ、普通の同世代低学歴の人が働き続けている労働環境に耐える能力がなかったので、結果的に違う道を探さざるを得なくなって現状に至る、といったほうが正しいような気がします。つまり努力というより運の要素が様々な麺で大きいのかなと。
せっかく運良く?ビルマンさんのページを目にした人は、そんなの無理だと決めつけずに資格に挑戦してほしいですね。堕ちたとしても失うのは僅かな金と自分の時間だけですから。いろんな生き方の可能性を提示できるだけでも、有益なサイトナノではないかと思います。
>ハゲおっさんさん
低学歴も勉強してこなかった自分もある程度の資格を取れば…まあ電験ですけども…少しレールに戻ることができる、最高だと思います。
私が電験を取ったのはアホと会話をしなくて済むかなと考えたからです。
電気管理技術者になるにせよ選任で働くにせよパワハラしてくるようなアホとは距離を置けそうでした。
取るしかありませんでしたね。
もともとレールなんてなく野原を走っていました。
野原でもお金に近づくことができるのが電験です。ありがたいことですw
そして電気技術者というものに気づいた運は豪運のたぐいだと考えています。
サイトをお褒め頂いて恐縮です。
好きに書いているのにこんなに読んでくださるかたが増えるとは面白いですね。
参考になるかどうかは分かりませんが現在ブラックで働いてる人たちの道標になれば嬉しいです。