「じゃあ調査に行こうか」
テスターを持って…
上司から調査に行こうかと声を掛けられました。お客さんのオフィスでコンセントから電気が取れなくなる時があると言う話でした。
上司がアナログのテスターを持って来ていました。わたしと二人でお客さんの所に行って分電盤とコンセントの穴を調査だ、ということになりました。
最初に分電盤の所に行ってブレーカーが落ちてないのを確認しました。数日前に電気工事屋さんが入っていたのでそれかなあ、なんて事を上司は行っていました。
そのビルでは完全分業制のような感じで電気のことは電気工事屋さん、ビルメンはせいぜい絶縁測定をやるくらいだったので詳細が分からなかったのです。
それで調査開始したのですがちょっと驚きました。
ガチャ、ガチャ… 「えっ…」
持って行ってたテスターはアナログの古いやつだったのですが別に電圧を測るだけですから端子棒をコンセントの穴に入れればいいだけです。
上司がテスターのダイヤルをガチャガチャ回していました。
「おかしいなあ…」
電圧が出ないそうです。
それはそうでしょう。だってダイヤルは直流電圧測定レンジになっていましたから。
わたしも電気の知識なんてほぼ机の上だけですが流石にこれは驚きました。
その上司は大昔(平成8年)ではありますが電験を取得した方でした。それより何より工業高校の電気科を出たと聞いていたので驚きは大きかったです。
交流レンジに合わせて測ればいいだけです。何故ダイヤルを回していたのか…。何か意図があるのかなと思って見ていましたが上司のコメントは特にありませんでした。
結局コンセントには電圧は来ていませんでした。配線ミスだろうということになって防災センターに戻りました。
電気の知識と言ってもピンキリ
色んな現場を回った印象として、一番電気の知識がアテになるのは大体工業高校の電気科を出た人だったので色々な人が居るなあと勉強になりました。
ビルメンの現場に居るのは電気工事に行きたくないわたしの様な人間や電気そのものに興味がない人も多いので本物の知識を持った人が居たら食らいついて色々習ったほうがいいですよ。
わたしも会社を渡り歩くうちに詳しい人に出会いました。機会はあったハズなのですがあまり聞いたら迷惑かなと思って聞きませんでした。
詳しい人は自信があるので聞いても迷惑そうにする人はいません。聞かなかったのはわたしの怠惰でした。
面白い事にあまり詳しくない人のほうが聞くとキレたりします。年配の人に多いですね。
ビルメン現場に「本物」は少ないです。もし出会えたらラッキーですのでここぞとばかりに色々聞いて成長しておきましょう。職場を変われば今度いつ会えるか分かりませんから…。
コメント
使わないものは忘れてしまいますからねぇ…
若いうちに覚えたことは結構記憶にこびりついてるものですけど
この場合ペーパー免許と化した電験といったところですかね(他人事じゃないから笑えない
コメントありがとうございます。
電気は一番カナメな知識ですけど知ったかの人が多い印象です。
年寄り連中もよく知らないなら「知らない」って言ってくれたらいいんですよね。
なんかシャシャって来て混乱させたりしますし。
ああいうビルメンにはならないようにしたいですね。