なんとなく考えてたんだけど

仕事のことを。

東京に居た時に巡回ビルメンをやっていたんだけどさ

珍しい会社で、車を使わず電車で巡回するんですよ。

路線が縦横無尽に走っている東京だから出来る仕事だけどさ

それが結構楽しかった。

今東京はインバウンドで滅茶苦茶程度が低い外人が

電車の中で暴れてたりする動画が流れてくるけど

当時は当然そんなカスみたいな状況でないので

色んな路線の電車に乗って平和に窓の外の景色を眺めて

仕事じゃなきゃ降りないであろう駅のホームに降りて歩いて

都内や近県のさまざまなビルや工場を回っていた。

駅から離れているビルが大半で

歩くのも距離がある場合が多かったけど

季節を感じられてそれも良かった。

仕事をするうえで嫌なことは殆どなかったが

困ったことと言えば

夜中だろうと地震があったら上司から電話があって

俺が住んでる場所の一番近隣の管理ビルでいいから

様子を見てこい、という指示があったりしてそれは嫌だったな。

まずもって意味が分からない。

都心に数十件ある管理ビルのうちの、俺が住んでる場所の一件だけの様子を見に行かせて

何の意味があるのか、と思った。

が、上司は肝が小さい男だったのか知らないが

震度3くらいでも様子を見に行け、見に行けと電話してきた。

そもそも鍵なんてないんだよ。会社に置いてあるんだから。

それを、外観だけでも地震でおかしくなってないか見てこいと言うんだよな。

まあ歩いていける距離だから俺もアホみたいに行ってたけどさ

上司は上司で、更に上の上司から

何か言われるのが怖かったんだろうな。

その上司は、俺は貯金が全然ないんだ、と言っていた。

60歳で本当は定年なんだけど雇用して貰っていることに対して

会社に恩義を感じてたようだが

俺は少し迷惑していた。

それ以外は、仕事自体は

全然面倒とかなくて今時代のビルメンとしても

のんびりした内容の仕事で

管理ビルに行ったって、ビルの周りの草むしりして終わりとか

そんな仕事内容だった。

昼食は有名大学の学食に行ったりして

こっちは田舎者だから

そういうのが楽しくて本当によかった。

でも給料が安くてすぐ辞めてしまった。

都内で手取り20万前半とかだと普通に暮らせない。

家賃が9万とかだからね。無理だよ。

それで、東京はビルメンとしては仕事は無限にあるけど

埼玉や千葉の奥地の家賃の安い所に住んで通勤に2時間とか掛けないと

生活が成り立たないんだな、と気づいてからは

親のこともあったし地元に帰った。

と、ここまで読んでくれた人は

「だからなんだ。昔話か。」

と思ったかもしれない。

勿論それもあるけど、ボンヤリ考えていたのは

俺は巡回みたいな仕事が好きなんだなって事。

なので、たぶん今の仕事から距離を置いても

常駐ビルメンには戻らないと思う。

移動の時間が好きなのかもしれないな。

運転してたら気は抜けないし、景色も観られないけど…。

あとどれくらい季節を楽しめるのか分からない年齢になってきた。

残りの時間、仕事くらい自分の好きなやつをやろうと思うよ。

無理な場合は少しくらい嫌でも合わせるけどね。

あんまり人間が好きじゃないから移動中は会わなくて済むってのもあるか。

やっと好きな仕事の態勢が掴めた感じだ。

分かった以上は大事にしていきたいね。

追伸:いま文章を見返したけどとても50代が書く文章じゃないな。

こういう文章を書くしかない心理状態なんだろう。

今は仕方がないな。拙い文章で申し訳ない。

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コメント

  1. 一種科目合格マン より:

    ビル万さまがいろいろいつも管理技術者、電気主任のことを書いてくれてとても参考になっておりますが

    今回の記事は本当に
    管理技術者の最大のメリットを論じたきれいなエッセイに感じました。

    • biruman より:

      >一種科目合格マンさん
      電験3種は取得ハードル下がりましたが
      保安業務従事者のハードルは
      ビルメン出身とかだとまだまだ高いですから
      (若い人で保安法人に勤めてたらすぐ取れますけど)
      私は承認取れてよかったです。
      ビルメンしか経験ない場合は
      なんだかんだ難癖付けて承認くれない場合もあるようなので。

      東京は保安法人で働いてても自転車で月次回ったりするんですよ。
      そういうのも楽しいかなと考えたりもします。
      東京だと1千万貰っても地方の600万くらいになるので
      割に合わないから行かないですが憧れはありますねー。