電気管理技術者の承認に至るまでに
工場勤務や電気保安業、電気工事会社から電気管理技術者になった人の話はネットで少し聞けますが
ビルメンからという方はあまりないようですし、ビルメン動画などでは少し紹介しているものもありますが承認に至る過程に踏み込んで紹介していないようなので
出来る限り詳しく書いていこうと思います。
証明に必要なもの 面倒なこと
10年程くらい前はビルメンであっても本当に実務経歴証明書を書くのが大変だったようです。
実務経歴書の本人記入欄だけで数十ページになっていたようですが、今は少ないスペースに実務の内容を書くくらいなので実務経歴証明書自体は非常に書きやすくなっています。
(証明書の書き方は各地方の経産局HPに例がありますのでそちらを参照されてください)
→例)実務経歴証明書記載要領
経歴書に書く実務経験自体はそれほど難しくありません。電気工事会社での証明だと全ての工事を書かなくてはいけませんので、ビルメン経験はむしろ楽な部類です。A4の紙一枚だけです。
ビルメンとして勤務している場合、印鑑を貰うのが一番の難関です。
これはあなたが勤めている現場の形態によって結構変わってきます。
工場などで働いている場合は、受変電設備の持ち主(設置者と言います)と雇用主が同じなので実務経歴証明書に雇用主の印鑑ひとつでいいです。
これは、ビルオーナーさんに直接雇用されているビルメンでも同じです。
自社ビルの設備管理をされている人は、勤めている会社の社長印ひとつだけで問題ありません。勤めている会社ですから印鑑を押して貰いやすいでしょう。
しかし、一般的にはオーナーさんからビルメン会社が業務委託され、その委託契約先のビルメン会社に雇用されている人が多いでしょう。
この場合、実務経歴証明書に押してもらう必要がある印鑑は
・オーナー会社の代表の印鑑(建物の持ち主で受変電設備の設置者)
・自分が所属しているビルメン会社の代表者の印鑑(あなたの雇用主)
のふたつが必要です。
ビルメン会社の場合は、辞める時に押してもらうことになるので会社とは良好な関係を築いていなくてはいけません。
上司と仲が悪い、上手くいっていない人などは難しくなりますね。まずは関係を上手に保つ必要が出てきます。
辞めるということになるとそれまで関係が良くても上司が冷たくなる場合もあるでしょう。
辞める前にある程度話を詰めておくことができるように内々に相談できるような関係になっておきましょう。
各種印鑑が貰いづらい場合
建物のオーナーさんが大会社の場合は非常にキツイです。
何故なら、代表の印鑑と言っても大元の代表の印鑑を貰う必要があるからです。
そこの建物が支社だったとして、支社長では駄目です。
大会社の場合、東京本社の代表取締役などです。
指定管理業務などで地方自治体の建物の設備管理をしている場合には
設置者の印鑑は県の場合は県知事、市の場合は市長になります。
また、国の建物の場合は大臣だと推測されます。
どの場合でも印鑑を貰うのはほぼ無理ですね。
設置者の印鑑を貰うのが無理な場合は
・設置者とビル管理会社の建物管理委託契約書+業務仕様書
・自分が所属しているビルメン会社の代表者の印鑑
という書類と印鑑で実務経歴を証明することになります。先ほどと比べると印鑑がひとつでよくなる代わりに契約書+業務仕様書という書類が現れて、提出することになる枚数が圧倒的に増えます。
設置者の印鑑が貰えない場合はこの組み合わせしかありません。
「建物管理委託契約書+業務仕様書」がビルオーナーの印鑑の代わりになるわけですね。
建物管理契約書(以下契約書)には、ビルオーナーの印鑑が押してあるので
電力安全課としては、契約書をもってビルオーナー(設置者)の印鑑とみなしてくれるのでしょう。
契約書と一緒に提出する「業務仕様書」とはなんでしょうか?
上記のように契約書で実務経験を証明しようとした場合は
契約書のみでは足りません。
契約書の中に「設備の管理を委託する」という記載があったとして
その業務内容が書いてある「業務仕様書」が必要になります。
契約書の付帯書類みたいなもので、契約書に記載されている業務内容の詳細が書いてあります。ビルオーナーがどんな仕事をビル管理会社に任せているのかが分かる内容になっています。
この書類に「電気設備の点検」などと書いてあれば一番いいのですが
書いていなくても「各種設備の点検」などと記載してあれば良いようです。
ビルオーナーの印鑑が貰えない可能性が高い現場に勤務している人は自分の直接の上司だけでなく
自分の会社の契約担当者(営業の人になると思います)と仲良くしておく必要があります。
また、契約書には金額が書いてありますが
そこの部分は隠して提出して問題ありません。
どれくらいの契約金で契約しているかという情報は、ビルメン会社としては
非常に重要なものです。
営業の人に契約書のコピーをお願いする場合は
「金額の部分は隠して提出します」
と伝えましょう。
伝えましょう、と書きましたが
この辺りの話は結構ナイーブといいますか会社のお金の話になりますから
少しずつ様子を見ながら進めるようにした方がいいかと思います。
いざ辞める、となって一週間くらいで話を進めたりするのは無理な可能性が高いので
ちょっとずつ信用を積み重ねて行くのがいいでしょう。
実務経歴を証明するのが難しい現場とは
私が難しいと感じる現場は
・あなたが派遣ビルメンとして働いている現場
です。
この場合は
・派遣会社の社長印(あなたの会社)
・元請けビルメン会社の社長印(あなたが所属してる派遣会社と契約し、ビルオーナーと管理委託契約をしているビルメン会社)
・設置者の印(建物の持ち主会社の代表印)
の3つの印鑑が最低でも必要になります。
一般的に派遣会社ビルメンというのは立場が非常に弱く、元請けのビルメン会社はお客さまです。
派遣会社であなたを担当している営業の人も、お客さまに「印鑑押してくれと言っている人がいる」という話をすることは、自分に何のメリットもないのでやりたくないでしょう。
また、元請けビルメン会社もどこの馬の骨とも分からない派遣の人間相手に便宜を図ってくれるということはありません。オーナーさんに話をしてくれたりすることもありません。
上記したような契約書を代わりに使うという事もほぼ出来ません。元請けビルメン会社が契約書のコピーをあなたのために出してくれることはないです。
電気管理技術者を目指していて派遣ビルメンで働かれている人は転職を考えたほうがいいでしょう。
転職自体は少なくとも電験3種を持たれているでしょうからそんなに難しくは無いと思います。
契約でも正社員でも直接雇用してくれる会社に行きましょう。
かなり運が絡む
色々書きましたが個人の置かれている状況環境によって更に難易度が変わってきます。
どちらにしても外部委託承認をしてもらう場合は一人で行うのはほぼ無理なので
事前に住んでいる住所地の保安法人や管理技術者協会に相談するのが良いでしょう。
あなたが置かれている環境が実務経験になるかどうかという所から判断してくれます。
最初にも書きましたが、今はかなり実務経験を認めて貰うこと自体緩めになっているのでビルメンとして勤務していても十中八九、実務経験にカウントされます。
必要な書類や貰う印鑑によって難度が変わるだけです。
書類や印鑑が揃うかどうかはかなり運が絡みます。
担当者から「うちはそういうのやってない」「なにそれ?書類は出せないよ」と言われれば
それを覆すのは難しいでしょう。
なので、将来電気管理技術者になりたいかたは
電験を取得して入る会社も小規模なビルで給料が安くてもオーナーさんが気さくで印鑑をすぐ押してくれそうだとか、担当者が書類全般に明るそうだとか(書類を出すことに権限があるとか)
そういう部分から会社を選ぶのもありです。
一番いいのは、採って貰える年齢のときにどこかの電気保安法人に転職することですが…。
他にも私が経験したこと内でしたらお教えできることがあるかもしれませんので
コメント欄で尋ねて頂ければお答えできるかもしれません。
以上、ビルメンから電気管理技術者になるにはという話でした。
コメント
biruman様
念願の電気管理技術者になられたようでおめでとうございます。
私は実務経験上電気管理技術者になれる条件はありますが電気管理技術者という働き方は無理だと感じています。
理由は過度な心配性なため(強迫性障害)「あそこの盤のスイッチを定位置に戻したか」とか「盤扉を施錠したか」などが過度に気になり何度も指差呼称し、なかなか次の仕事にかかれません。
常駐物件の主任技術者でしたらまだ何とか務まりますが、複数物件を請け負うとなるととても無理と思います。
「電気管理技術者」という仕事に関する質問ですが、職務範囲は電気主任技術者と同様に「自家用電気工作物の工事・維持・運用に関する保安の監督」ですが、自家用電気工作物のオーナーは電気設備の工事について「電気管理技術者」に事前に相談や承諾を求めるのでしょうか。また工事仕様は「電気管理技術者」が決定するか、あるいは工事会社と協議して取り決めるのでしょうか。「電気主任技術者」には予算が与えられその執行の権限も付与されますが「電気管理技術者」には予算は与えられないでしょうから老朽化した設備の更新はなかなか進まないのではないでしょうか。そうなりますと事故の確率も相対的に高くなり心配事が増えないでしょうか。
職務範囲は低圧回路も含むのでしょうか。(当然含むと思いますが)
そうなりますと「漏電」は比較的頻発しやすいので対応が困難になるのではないでしょうか。(複数物件で同時に漏電発生などした場合) また、低圧回路の漏電調査は様々なサイズのクランプメーターが必要で、揃えるのは結構な投資が必要ではないでしょうか。さらに電源ケーブル系統も把握していないと調査できないので一人では調査は難しいのではないでしょうか。(仲間が応援してくれるのでしょうかね)
いろいろと質問して恐縮ですが新天地でご活躍下さい。
>FW190D-9さん
コメントありがとうございます。
お話ごもっともです。
私もFW190D-9さんのご質問に応えようと数回返信を書き直しましたが
上手くいきませんでした。すいません。
まだ入り口に立ってもいない状態ですが、とりあえずやってみます。
それで知見が得られたらまたブログに書いてみようと思います。
電気管理技術者になられたのですね!
最近の記事では、なんとなくそうかな?と思っていたので、ワクワクしてました。とにかく本当に良かったです。このブログもビルメン⇒電気管理技術者へ転身が一つのテーマでしたから。
私はビルメンをやっていて、ビルメンから電気管理技術者になりたい人にはよく出会いました。そんな皆さんが共通して悩んでいたのが、実務証明とその印をもらうことでした。今働いてるビルメン会社で本当に実務経験証明がもらのか?と悩んだ挙げ句、ビルメン会社を何社も渡り歩いていた人までいました。とにかく情報が無い感じでしたね。
今回の記事は、そんなビルメンからの転身に悩む方々へ大変参考になります。
とにかくbirumanさんの願いが叶って良かったです。(^^)
>左辺さん
コメントと暖かいお言葉ありがとうございます(^-^)
ビルメンから管技になられるかたは本当に少ないです。
保安法人や工場、公務員退職者が多くビルメンは数十人にひとりくらいの印象です。
私はたまたま実務経験が認められましたが、試しに他の地方で認められるか
いくつかの保安法人に問い合わせたりしましたが通る、通らないなどまちまちな答えが返ってきました。
本人にとっては人生を賭けた選択のはずですが、地域によって認定の基準が変わるという
怖ろしい事態が待ち受けている以上突っ込むのに躊躇するのは仕方ないと思います。
絶対数が少ないので情報が少なくなるのは仕方ない面があるのではないでしょうか。
認定基準がまちまちなだけでなく、地域によっては異常に時間がかかる場合もあるようで
ある地方では一か月で済む認定が一年経っても終わらないなどという地域もあり
私も事前に自分の住む地域の情報を集めていなかったら突っ込んでいませんでした。
とにかく監督部の担当者裁量が大きく、またどこの組織を通して書類を出すかも重要なことが分かりました。
とにかく認定の基準がネックになって人が増えないという事情があります。
電気管理技術者になる経験年数を2年にするなどという話もありますが全体数を増やしたいのであればアプローチが間違っています。
制度そのものより基準が曖昧なのでそちらを何とかするのが先ですね。
birumanさん、お久しぶりです。
40歳ビルメンの御虎子です。
ワタクシこのたび勤続5年半ほどにてビルメンを退職する事になりました。
最も大きな理由は超ブラック現場へ異動させられそうになったからです。
一年前にその現場へ異動になった先輩が「ここの現場はヤバい、なんとかして回避した方がいい」と、わざわざ三度も今の私の現場へ顔を出して忠告しに来たのでした。
この先輩は私よりも技術も知識も度胸も上のベテランビルメンです、その先輩すら既に心が折れて異動願いを出しているのだとか……
そんな恐ろしい現場で私ごときが上手く立ち回れるはずがありません。
会社からの命令ですから一度は異動を素直に受け入れようと思ったのですが、先輩の話を聞いてからは恐怖のあまり食事と睡眠がままならなくなりました。
そもそも以前からビルメンの仕事における責任の重さに辟易している節がありました。
建物内のありとあらゆる設備に精通していなければなりませんし「わからない、知らなかった、できません」は通用しない世界です。
それでも必要となる知識の膨大さから「わからない、知らない」事態に出くわす時もあります。
そんな時はカンと機転と度胸で上手いこと立ち回らねばならない仕事です。
私は一年前から一人現場ということもあり、体力的には楽ではあったものの何かトラブルが起きた際には毎回心を擦り減らしていました。
待機時間は今いる建物について少しでも勉強するしかありません、もしかしたら資格の勉強をする暇すら無いのかも。
それがビルメンという仕事の正体だと気付いたように思います。
今後どうやって生きていこうか考えています。
幸い蓄えは多いので、すぐに無一文になってしまうような事は無いのですが……
だいぶ前に話したゲームテスターのアルバイトをやってみたい気持ちもありますし、まだ実務証明書が効いているうちにビル管試験の合格を目指す事も考えています。
現場ガチャを祈ってまたビルメン業界に戻ろうか、次は清掃の仕事をやってみようか……
学校で劣等生だった少年は、やはり生きること自体が難しい程度の低い人間になってしまったのでした。
ビルメンとして経験豊富なbirumanさんに「ビルメンの仕事」や「転職」について、お話をお聞かせいただけましたら幸いです。
>御虎子さん
現場ガチャがあるのでビルメンは安定しない職業のようになってしまいますね。
御虎子さんは宮城県だということでしたし都心に比べると会社の選択肢も少ないかと思われます。
私もビルメンの仕事について語れるような経歴ではないです。
転職とそれに伴う無職期間を合わせると正味10年くらいの歴ですので。
ビルメンを続けられるのであれば書かれているとおりビル管の試験を受験されたり
今はかなり簡単になった電験3種を目指されるのをお勧めします。
ビル管は今のところはひとつの建物にひとり選任ですからある程度の需要が常にあります。
電験3種は公共の建物ですと契約上置かないといけない場合が多いのでこちらもまだまだ需要があります。
ビルメンを続けていく場合、どちらかを持っていた方が少ない選択肢の中からまだマシなものが選べます。
基本4点セットですと足元を見られて変な現場に飛ばされる可能性が高い訳です。
ところで御虎子さんの先輩はどのような経緯でそのような酷い現場に飛ばされたのか気になります。
上記の資格を持ちながらそのような現場に飛ばされたとしたなら…会社の上司に煙たがられているかもしれません。
出来る人にありがちなのですが、ビルメン現場で正論を述べてしまうのです。
言ってることは正しいのです。ただ、正しいことが皆を納得させる訳では無いです。
正しい事を言うと相手は黙りますが、納得している訳ではありません。
おそらく書かれている現場は「辞めさせ現場」です。
正しい事を言い続け、問題提起をし続けているといつの間にかヘイトが溜まって
「五月蠅いやつ」認定からの辞めさせ現場直行となります。
私が東京で働いていた時も辞めさせ現場がありました。
五月蠅い社員はそこで自主退職に追い込んでいました。
ビルメンをやる人は、私もそうなのですがすぐ顔に出る人が多く
出るだけならまだしも思ったこと、感じたことを言ってしまう人が多いです。
これは悪手です。現場にお年寄りが居るなら猶更です。
数か月後には辞めさせ現場行きになっていることでしょう。
全然仕事をしない、鈍い、なんで居るんだ?みたいな社員が楽々現場に何年も居座っているのを
変だなと思われたことはないですか?
その社員は少なくとも正しい事を言ったりはしてないはずです。疎まれていないのです。
現場のお年寄りに「こいつうるせえな」と思われてないのです。
正しい事を言うより、サボっていてトチっている人のほうが会社にとってはいいのです。
あまり変な事をしているとそれはそれで辞めさせ現場行きになりますが
さじ加減を間違えずにいると楽々現場でビルメン人生を終えることができます。
とはいえそのさじ加減がかなり難しいのですが…あまりに出来ないと辞めさせ現場ということもありますので。
現場が少なくて転勤が基本ないような会社を探すという方法もあります。
良い会社が見つかるよう祈念しています。
お早いお返事をありがとうございます、そして流石の洞察です。
まず私が今いる一人現場は体力的にはかなり楽です。
先輩は今50歳で、約6年この一人現場に配属されていたのですが「責任者には絶対にならない」と言い切っていたそうです。
一級ボイラーが必要な現場であり、先輩は一級ボイラーもビル管も両方取得していました。
一年前に異動を受け入れた理由は「やる事が少なくて今の現場が退屈だから」でしたが、結果的に超ブラック現場に送られてしまいました。
先輩は若さもありビルメンとして優秀でしたから上層から「疎まれていた」「煙たがられてた」とまではいかなくも、もしかしたら「扱いづらい人」くらいには思われていたかもしれません。
そしてブラック現場について。
既に身バレしそうなのでハッキリは言えないのですが、とても縦に長く広い形の物件になります。
勤続十数年のベテランしかおらず、その次に新しい人は一年前に異動した先輩でした。
つまり、それまで配属された人達は誰一人定着せず全員が去った事になります。
ベテランの中に新人キラーのパワハラーがいるのだとか……
それでも最近ついにベテラン達のトシと、重量物を扱うためにコシが限界に達したらしいです。
一気に3人いなくなる事になってシフトが立ち行かなくなった所で私に声が掛かった、という経緯でした。
私が今回退職を決意した理由の一つはbirumanさんが仰る通り、その現場が「辞めさせ現場」なのでは?と思ったためです。
会社曰くは「若い人を数名入れて、現場の雰囲気を変えたかった」だそうですが、そんな現場に異動した人間が辞めてしまう可能性は容易に想像できる事だと思います。
私も前の現場ではパワハラを理由に労働基準監督署に連絡を入れていますし、今の一人現場においても同社の主任やオーナー直雇用の電気主任に実力不足を指摘されていた事をマネージャーに相談していました。
そういった蓄積が「コイツは無能」というレッテルに繋がったのかもしれません。
退職の引き止めも最初の一回こそ一時間以上の話し合いになりましたが、それ以降はやけにすんなり通ったように思います。
こちらのブログで散々簡単に出来る仕事として語り草になっている「ビルメン」が務まらなかった事で自分自身に失望しています。
それと同時に「ビルメンってそこまで簡単な仕事じゃないよ?常に重い責任が付きまとう仕事だよ?」という思いもあります。
もしくは「出来ないものは出来ない!」とオーナーだろうが上司だろうが厚顔無恥に突っぱねる胆力が必要なのでしょうね……
そうですよね…
今自分が配属されている現場もオーナー企業が我儘なので、ここまではできるがここからはできない、と突っぱねるか、これをするならあれはやらないといったことをしてかないと無限に仕事と責任を押し付けられるから困ったもので
我儘な客がいないかどうかってのも重要になると思ってます。
あと、盆と年末年始休めないし。
誰にとっても楽な現場、激務現場というのは無いんじゃないかと最近思いました。今の職場は他のビルメンからすると激務現場だと思われる大型施設ですが、確かに業務量が多く多忙な設備員もいますが、仕事中にゲームをやったり副業したりしている設備員もいます。激務現場と言われる中でも激務な設備員、暇な設備員がいるので、配属された現場でどういう立ち位置につくのかが重要だったりするのかなと思いました。能力があってもやる気がある人がいないので、私みたいな要領が悪いビルメンでも少しやる気があるだけで激務ポジションに着かされてしんどい思いをすることもあります。地獄か天国かは現場の種類も当然重要な要因ですが、その人の資質も同じくらい重要なのかなと感じました。
>狸さん
コメントありがとうございます。
資質…適当にやろうとしても適当にできない人がビルメンには多いですよね。
お節介で人が良い、良く思われたい人が多いのかもしれません。
私もそうです。賢くないけど賢く思われたくてのたうち回っているけど
もともと抜けてるのでいつの間にか変な事を押し付けられたりしていました。
自分を受け入れて適当に過ごすことの難しさ
なかなか奥深いです。
あと、能力ないのに責任者が一番つらいですね。
私も覚えがあります。要領のいい部下がいたら最悪です。
面倒事を押し付けられたり罵られたり
会社が味方になってくれて「辞めさせ現場」送りに出来ればいいんですけど
それもなかなか…解雇制度がもっと進んで正社員でも次の日にクビとかなれば
責任者もいいのかもしれませんが今のところは避けた方が良さそうです。
biruman様
お疲れ様です。大変恐れ入りますが電気管理技術者の実務経歴証明書について質問させてください。
私は工場で10年ほど特高の電気主任技術者の代務者と、2年程高圧の電気主任技術者に選任されていました。
その後転職して7ヶ月、特高の電気主任技術者になったものの、電気以外の業務が多く、技術的なことを知っている人も皆無なので、管理技術者への転職を検討しています。
実務証明書では変圧器の容量や遮断器など電気設備の「仕様」や契約電力も詳細に書かなくてはならないと思いますが、biruman 様はどのように書かれましたか?
前職を辞めるときメモしてくるのを忘れてしまったため、おおよそしか分かりません。
もしよろしければ教えていただきたく思います。
宜しくお願い致します。
>臆病人さん
コメントありがとうございます。
実務経歴証明書記入例を見ると変圧器、コンデンサの容量やケーブルの長さ、遮断器やPCの仕様まで書いてありますが
実際に提出するものは最大需要電力と受電電圧くらいしか書かなくても通ります。
保安協会、技術者協会に提出時添削して頂きましたが電圧と最大需要電力(その時のデマンドなのでうろ覚えで大丈夫です)
なお、単結図なども一切必要ありません。
記入例) 受電電圧 6.6kV
使用電力 140kW
↑この書き方で問題ありません。
一番難しいのは印鑑ですね。工場で働かれていたのであれば押して貰える可能性大ですが
辞めたやつはしらねえよ、というような会社もあります。
一度問い合わせられた方がよいかと思います。
biruman様
質問にご回答をいただき、ありがとうございました。
大変参考になります。
工場を辞める際には関係各所へ菓子折りを持って挨拶して、会社の不満は伏せました。
一応話は聞いてもらえると信じて確認してみます。
大変参考になる記事と回答をいただきましたこと、感謝申し上げます。
>臆病人さん
追加なのですが認定が非常に難しい地域があります。
場所は北陸の監督部です。情報によると認定など1年ほど経っても進展がないということでした。
地域によって、担当者によってかなり差が出てきますので
取りやすい場所で管技番号を取って地元に戻ったりなども選択肢に入れられるのがいいかと思います。
実際監督部による、などということは止めて欲しいと思うのですが…。
地域差があるのですね。
一応中部か関東のどちらかの予定です。
ご丁寧に追加情報をコメントしてくださりありがとうございました。
私も当初は電気管理技術者を目指していましたが、最近になって、そもそもそれっていいものなのか?と思いはじめてしまいました。
転職活動を少し行ってみたところ、内定をいただいて迷っています。
給与が現職とほぼ同じ350くらいでみなし30H含みですが、土日祝休みです。
一応昇給昇格等する普通の会社員として雇われるということですが、評判をみると給与上がらないという書き込みも多くみられます。
どうしたらよいのだろうか…
>らみみさん
保安法人に就職されたということでしょうか。
そうだとすると一財保安協会ではない感じの待遇ですね。
保安協会は退勤時間になるとPCの電源が落ちて使えなくなるくらい勤務管理がしっかりしていると聞きました。
みなし残業がある会社は止めておいたほうがいいです。まず従業員が第一だという考え方がありませんので。
すみません、今はちゃんとした保安協会は無理で、全ほにゃららにおります。
実際は派遣ビルメンと同じようなことを今していて、保安管理者への道はないのでは、と不安になっており少し転職の選択肢も視野に入れながら探していたところ、という話です。
やはりみなし残業制度がある会社は外したほうが無難ということですね、わかりました…
>らみみさん
全〇協なら実務経験を餌に使い潰す危険があると聞いたことがあります。
なにせ派遣ですとオーナーさんにまず経験を証明して貰えませんので全〇協も分かってやっています。
まだ独立ビルメンのほうが道がある気がします。
実務経験狙いなら勤め先は慎重に選ばれてください。
そうですね…
確かに▲電□でも実際に管理技術者になった人がいるという話は聞いていますが、やはり、そうなれない人も多いようです。
自分も営業担当の方に聞いてみましたが、はぐらかされました。
管理技術者への道は主証明をいただく面で著しく険しいと思いましたのでそもそも目指すことを諦め、今回お話をいただいた企業様でお世話になるほうがよいかと思っています。
確かにみなし残業はひっかかるところではありますが、現状よりは幾分マシと思えるためです。
biruman 様
退勤時刻でPCをシャットダウンされたらUSBを自宅に持ち帰って自分のPCで業務継続とかになりませんか?
ある上場企業では毎週水曜日はノー残業デーですが殆どの社員は自宅に仕事を持ち帰ってましたね。
かく言う私もUSBでデータを持ち帰って自宅で業務継続はよくやってました。(今はやっていません)
>Fw190D-9さん
そこまでは知りようがないですが
それよりも何よりも人手が無さすぎて保安協会は残業が凄いようです。
建前上17時以降PCに触れないので残業はお客さんの所で作業で、書類は後日昼に処理でしょうね。
休みの日にも当番があるのでお酒飲む人には辛そうでもあります。
仕事がハードすぎるので体力は必要ですが
首都圏の一財なら仕事が絶対に途切れないので65歳まで安心して勤められます。