【範囲】電験2種の数学で悩む【どこまで?】

3種とは違う、と言われている電験2種。

どこが違うのかと言われるとまずは数学。

たとえば微分積分を使うこと。

微分方程式やラプラス変換、三角関数も少し深めに使います。

電験2種数学入門帖を買ってはみたものの…

必要な数学が学べるというので電気書院の「電験2種数学入門帖」を購入してみました。

読んでみると「ここまでやればよい」「ここまでやらなくてよい」ということが頻繁に書いてあって非常に勇気づけられました。

ですが…「ここまでやる」の範囲がちょっと過剰ではないか?と感じました。

出版社が出した対策本ですので内容もそれなりにしないと読者にお叱りを受けてしまいます。

そもそも三角関数のところで「コタンジェント」が出てきたりしていて

「使うかなこれ」と疑問でした。

まだ2次試験を本格的に解いてはいませんがそのような内容に踏み込まないと解答が書けないというような印象は受けませんでしたので。

2種はそれでなくても内容が電気、数学とどちらにもちょっと深めに切り込まなければならず仕事をしながらだと余計に時間もなく200ページ超えの数学本に時間を取られると初期で心が折れてしまいそうでした(実際折れました)。

もっと実践的でかつ試験範囲を網羅している本はないかなと探してみました。

現時点で一番良いのでは?

電験を受験されている方々の間では有名かもしれませんが

電験最速合格から出ている「電験2種書き込み式計算ドリル」

を購入しました。

Amazonでも売っていますが私は自分で印刷して使いたかったのでPDF版のほうにしました。

そして、これが電験2種数学対策で現時点では一番いいのではないかと感じました。

まずは無理や無駄がないこと。問題編のページ数が70ページくらいと少なく、問題数も多くなく心が折れにくいこと(これが重要です)。

計算機も殆ど使わないです。基礎を抑えたあとは過去問等で実践を積んでくださいね、という感じです。

また、筆者の池田さんは一昨年の電験2種に合格されていて信頼度も高いです。やはり自分で受験されている方の意見は貴重です。

それと池田さんは元塾講師でさまざまな生徒さんたちに対応されてきた実績があります。

私のような劣等生にも優しい内容になっていて、実践的でもあるという嬉しい本です。

それと、電験最速合格には電験2種2次で使えるPDF資料も大量に置いてあります。

実際に合格された方が池田さんの資料が無いと危なかったとツイートしているのを見たこともあります。それだけ実践的で内容に無駄がありません。

数学に関しては当面は書き込み式計算ドリルで攻めていきたいと思います。

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コメント

  1. 新人ビルメン より:

    著者の池田さんがYouTubeで電験革命という動画を出されてますがかなり質が良いような気がします
    ただ単に棒読み授業ではなく、何故そうなるのか?を丁寧に解説して下さっててよく見てます
    前の記事と被りますが、池田さんだけではなく他の方もレベルの高い電験解説動画出してくださってますしこの時代に電験目指す自分は恵まれてるのを実感します

    早く自分も2種も頑張ってみたいですね
    ビルメン仕事は仕事内容自体のモチベが無くて…

    • biruman より:

      >新人ビルメンさん
      池田さんはSATの専任講師になられましたね。
      相当練り込まれた分かりやすい動画になっていると思います。

      数年前は勉強しても印象に残らず
      「短絡インピーダンスって何だったっけ…」
      となっていましたが動画で
      「開放している状態で電圧をかけると開放している側にすべての電圧がかかる、
      短絡すると短絡電流が流れる、短絡されている側の電圧はゼロ、線路のインピーダンスに全ての電圧がかかると考える…」
      と習うとなかなか忘れません。
      式の導出も、電気の現象を式にするのも動画で見るのと自分で勉強するのでは雲泥の差があります。
      電験3種に限って言うと勉強の労力は半分程度になると考えられます。

      電験を取るとビルメンから脱出の道がうっすら見えてきますので是非取得されてください。
      まあビルメンも仕事が楽なのでそのぶん勉強する時間が確保できてその点は悪くないですが…。

  2. kamigamo より:

    初めてお邪魔します。
    私の拙いブログにたびたびコメントありがとうございます。

    数学をどの程度学んでおくべきかは多くを学びすぎても、ぎゃくに端折っても合格が遠のきますからそれぞれの人の最適な度合いがあるんでしょうね。
    経験則から言いますと、微積分はトンデモナイ難しい関数の微積分はほぼ役に立たなくて、べき乗・三角関数・指数対数を下手になぜそうなるかの理解を追い求めずに正露丸を呑み込むように覚えるのがいいですね。
    むしろ微積分などを適用した後の四則演算で添え字の少しだけ変わったものなどでややこしくなって計算が崩れてひどい目に遭いましたから、基礎的な問題を繰り返し解くことで初見の過去問でも解き方が直感的に思い浮かぶようになると思います。あとは思い浮かんだ解法で最後まで計算を崩さず答えにたどり着くのが必要ですが、初見の過去問を解いて間違えたり計算が崩れた個所を重点的に反復学習すれば合格にグンと近づくと思います。
    すみません。電験3種と違って電験2種は本質的に記述式の試験なのでハッタリがかませず地道な勉強法しか紹介できなくて・・・

    • biruman より:

      >kamigamoさん
      こちらこそ色々お教え頂きお世話になっております。
      コメントありがとうございます。

      2種の数学は私もかなり身構えていましたが
      実際はベクトル図が書けて三角関数が出来ればかなりの問題が解ける気がします。
      kamigamoさんがおっしゃられているように数学に深入りすれば合格は遠のくばかりですね。

      記述の試験は地道が王道ですね。
      3種は5択を3択に出来れば勝率がグッと上がるような試験ですが2種ではそのようなことは通用しません。
      地道に確実に実力をつけて行ければなと考えております。

      • 田舎ビルメン より:

        birumanさん
        >2種の数学は私もかなり身構えていましたが
        実際はベクトル図が書けて三角関数が出来ればかなりの問題が解ける気がします。

        そういうものなんですかぁ!
        って読んで思いました。
        エネ管も「ラプラス変換が必須」って聞いていたんですが実際の問題を見ると確かにそのような問題もありますがほとんどが電験三種の延長線上で解ける問題でした。
        いずれにしても暑い日、というより酷暑の日々ですが御身ご自愛の上、試験当日をお迎えください。

        • biruman より:

          >田舎ビルメンさん
          2種2次で一番点数に繋がるのは送配電、同期機や変圧器で使う例の電圧降下のベクトル図だと思います。
          基本はオームの法則を元にした計算であって難しい微積分などは使うことはなさそうです。

          電験2種2次の合格点は180点中108点(60%)、
          電力・管理で120点中78点(65%)、機械・制御で60点中30点(50%)が合格に必要なレベルですので
          それに向けてまずは基本を抑えていこうと考えています。

  3. 赤い左辺 より:

    私は2種2次試験に5回も落ちたて心が折れてしまいました。(^^ゞ
    その経験から言うのは説得力に欠けますが、微積分は基本的な物以上はいらないのではないかと感じました。

    それというのも、とにかく出来そうな問題を探しまくって気づいたのです。
    高校の理科系の微積分のレベルも必要なく、文系で習う微積分を少しレベルアップしたくらいというところでしょうか。過去問を見ていると、微積分に一切触れなくても合否に支障が無い年も多くあります。

    (機械・制御の自動制御問題にラプラス変換がよく出ていますが、あれも微積分ですが、それを除いてということです)

    数学にとらわれず、もう2次の勉強を始めて良いと思います。

    • biruman より:

      >左辺さん
      コメントありがとうございます(^o^)

      数学力というか計算力は確かに必要ですが
      回路や状態を立式できるかということのほうが大事な気がします。
      数学の試験ではなく電気の試験なので本質を見誤ると時間ばっかり掛かることに気が付きました。
      時間が掛かる→嫌になる→勉強しない、といういつものループから抜け出すためにも
      出てきた問題で必要なら勉強するというやり方に切り替えます。

      それと、左辺さんはサラリと書かれていますが一次試験を突破されているだけでもすごいです。
      特に1次の理論は結構な難しさであれで挫折される方も多いのではないでしょうか。
      私は全く自信がありません…。