白木屋コピペ、ご存知ですか?
若い頃快活だったけど、年を取って底辺で落ち着いてしまった同級生と白木屋で飲む話です。「白木屋コピペ」で検索するとすぐ出てきます。
あのコピペほどじゃないですが、格安飲み屋で元同僚と飲んだ話をします。
「ビルメン=底辺」は当たり前だけど
元同僚と知り合ったのは、とある高層ビルの現場でした。
経験も豊富で、一緒に働いてる間はかなりお世話になったこともあり、彼が退職したあとも飲みに行ったりしていました。
話を聞くと、退社したあと彼は他の会社で非正規ビルメンとして勤務していました。
彼はそこで、過去に仕事がキツイ現場で出会った年輩の人の話をしました。
60代になって、真夏に直射日光の当たる現場で働いていた人たちの話…。
「あれは、アワレだ。」
と彼は言いました。
しかしその話を聞きながら、私も彼も現状あまり変わらない境遇ではないか…と考えていました。
そう、あの白木屋コピペのようにこうやって格安居酒屋で訳の分からない怪しい酒を飲んでいるし…。
だからといって女の子のいるお店には私達の給与ではお互い行こうとは言い出せません。
今現在、アワレなのはこうやって飲んでいる我々も変わらないんでは…。
そして将来、話に出てきた炎天下で働くオジイサンになる可能性が今ここにいる我々に全くない訳ではない…。
そして酔いがほどよく回ってきた時に彼は言いました。
「電験も、科目合格じゃ意味ないんでしょ?」
彼は私が電験を受け続けているのも、いくつか科目合格していたのも知っていました。
なるほど、たしかにビルメンは底辺です。
傷の舐め合いも普通にやります。
私より転職が多く、景気の良い時もあったので彼は余計に今の境遇が辛かったのでしょう。
私は
「そうですね。」
と言いました。
一緒に働いている時に彼が電験があればと言っていたのは聞いていました。
私は挑戦してみたらと言ったのですが
「この年じゃあ…。」
と彼が言ったのでそれ以上は言いませんでした。科目合格じゃ、しょうがないと言ったのは精一杯の酸っぱいぶどうだったのでしょう。
その夜は飲みすぎて、悪酔いしてしまいました。
プレッシャーを楽しむくらいだと底辺でも楽しめるかも
毎日、同じ仕事をしていて…ルーチンワークをこなして家に帰って…ビルメンの仕事はそんなにキツイものは少ないですし、あとは年を取るばかりで希望が無いなあと私も思っています。
考え方次第だと思います。ある程度年齢が行くとあとは自分の、末期のことを考え出してしまって新しいことに挑戦していくのをしょうがないと考えるようになります。
それは、その通りです。人間どうせ最期の行先は同じなのですから一所懸命やったって同じなのかもしれません。
けれども過程が…末期に行く過程を少しでも楽しみなものにしたいな、と考えるとやっぱり少しだけやってやるか!となるかもしれません。
今は辛くても、たとえ一生ビルメンでも働き方を変えられるヒントはいっぱいありますね。
そのひとつが資格です。資格ひとつでビルメンとしての働き方が変わったりします。
「取ってもしょうがない。」というのはよく言われます。足の裏の米粒だと。取らないと気持ち悪い、取っても食べられないことに対しての言葉です。
そのとおりです。
しかし私は「資格を持っていれば…。」という場面に沢山遭遇してきましたし、悔しい思いの理由の一番が電験でしたので取ろうと考えました。
結果、たまたま取得できました。
将来、サラリーマン以外の働き方も模索できる可能性も出てきました。
合格できないかも、という圧力が無かったわけではないのですが受かったあとの事を考えると勉強しない訳にはいきませんでした。やってる間はプレッシャーと友達になれた気がします。
ビルメン歴が長いかたも多いかもしれません。職場で酸っぱいぶどう論を披露する同僚はいませんか?
生き方はそれぞれですが、自分がもし将来ちょっと変わった方向に進める可能性を考えるなら
「あのぶどうは甘いから大丈夫。俺なら手が届く。」
と考えてもう少しやってみませんか?
周りの環境が悪いほうが、手が届いた時楽しいかもしれないです。
私が保証しますよ。
コメント
こんにちは。
いつもためになるお話、ありがとうございます。
以前の記事で、「マウンティングする必要はありません」と書かれていて、それを読んだとき、「本当にそうだよな~」と何かがす~っと冷めた気がしました。
これからもブログ楽しみにしています。
>デイちゃんさん
コメントありがとうございます。
底辺なんだからお互い仲良くしたらいいと思うんですけど何故か反目し合うんですよね…。
不思議です。
自分が大した事ないってのが年を取っても分かってないっていうのが一番痛いですね。
そういう人間は相手にする価値なしです。