特に偉そうに言うつもりはないですし、あまり聞きたい方も居らっしゃらないとは思いますが電験の合格までに掛かった道程を語ろうかなと思います。
平成26年度 最初の受験
最初の受験は大きな大学で行われました。4科目受験する人が一番多いので会場も大きめになるそうです。
全科目受験でしたが、機械は殆ど勉強しておらず捨てるつもりでした。
理論から受けて「あれ?今年はあまり難しくないな。」と思いました。ただわたしはあまり書かない、計算をしないで勉強をするタイプなので計算問題が解けませんでした。
電力、法規はやっていた所がピシャリと出てしてやったり感が凄かったです。
結果は理論50点、機械35点、電力85点、法規64点でした。
電力がとにかく簡単な年で過去問をやっていれば間違いなく取れたと思います。
平成27年度 2回目だが理論が不安なまま
理論、機械残しで受けた2年目。
相変わらず書かない勉強を続けていました。朝は実教出版の過去問ページを理論と機械2年分ずつ眺めていました。
参考書を使った勉強では、機械は「アタック機械」の回転機と静止機を繰り返し読んで大体理解出来ました。他の項目はあまり読みませんでしたが過去問だけ潰していきました。
理論は得意なつもりでした。実際過去問を見ても難しいとはあまり感じませんでした。平成23年、24年のクセのある問題はともかく他の年は楽に分かるくらいに過去問を回しました。
試験当日は「まあこれで取れるでしょ」くらいの軽い気持ちで受験しました。
結果は…理論45点、機械60点。
理論は完全に計算問題で落としてしまいました。落とさなくていいところをアホのように落として後悔しきりでした。
やっぱり理論は書いて覚えないといけないんだな…と考え直しました。
機械は最後の問17に出てきた自動制御の問題が好きな問題だったので(a)(b)とも取れて60点に繋がりました。
回転機や静止機関係は満点を取れていて「アタック機械」のおかげだと思っています。図を多用していたりする訳ではないですが、文章がとにかく分かりやすく書かれていて他の参考書を見てもサッパリでしたがこの本を読んで目から鱗でした。
そして3年目 最後の年
理論残しで「こんなつもりじゃなかった」と思った3年目です。
そもそも最初に受けた26年度に落としたのがおかしいくらい26年、27年は普通の難度でした。
計算問題は実際に書いて解かないと本試験で慌てるんだ、という事が痛いほど分かりましたので方針を転換して書いて解くようにしました。
ノートを作ってもわたしは見返したりするようなタイプでなく、字の汚いノートが積み上がるだけですのでやりませんでした。
100円ショップでコピー用紙を買ってそれにひたすら過去問を解いて書いていきました。
たぶん過去問は50回くらいは回したと思います。
そして試験当日…。
試験が開始されて愕然としました。完全に傾向が変わっていたからです。
過去問云々は関係なく、完全マスターや教科書を読み込んで過去問をこなしていないと解けない問題が山積みでした。
しかしこれを落としたらまた来年は電力と法規が復活してしまいます。
全神経を試験問題に集中し、息をするのも忘れて酸欠になりながらマークシートを埋めていきました。
最後の1秒まで諦めずに見直しをしました。
終わったらしばらく立ち上がれず、「これは落ちたな。」と思いました。
帰りの電車の中でガッカリしていました。
オーム社の速報で答え合わせをしても「どうせ40点くらいしか取れてない…。」と考えながらやるとA問題が結構取れているのです。
B問題はさっぱりでした。問17の(a)しか取れていませんでした。問16は酸欠の頭では解き方が思いつきませんでした。
そして点数は55点。
最近の試験では定番の点数となった55点でしたが、ネットでは「簡単だった。80点取れた。」という声も聞かれて不安が増していきました。
でもわたしは過去問を解いていった感覚から26年、27年の理論より28年が絶対に難しいので60点になることはないだろうと思ったのです。
そして昨日の結果発表、基準点は55点。マークミスしていないのを祈りながら受験番号を打ち込んで「番号は合格者一覧にあります」で手を震わせながら画面を見つめました。
これで試験がやっと終わった、と。感慨ひとしおでした。
終わりに
わたしは真面目な受験生ではありませんでした。
最初の年の電力と法規以外は運に任せて受験しました。機械はまあまあ自信がありましたが理論は取れるかどうか最後まで分かりませんでした。
受験するにあたってアドバイスめいたものは出来ません。そこまでやっていないからです。
ただ完全マスターや工業高校の教科書などをやらないと対応できないようになってきたのかな、という思いはあります。
いきなり傾向が変わっても対応出来るような勉強を心がければ絶対合格できると思います。
わたしでも合格できました。皆さんにも出来ます。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
コメント
合格おめでとうございます!
こちらも勝手に応援していましたので勝手に喜んでいます。
さて、いつもの如く上から目線で申し訳ないですが、勝手に書込みします。
実は昨日地元会合があり親しく語ることが出来る保安協会所長2名、
サブコン管理職3名、大手電気工事会社施工管理者3名と資格について話し合いました。
それぞれの言い分は以下のようになりました。
保安協会→エネ管を取るべき。二種は必要ない。二種が必要な所は選任ではなく
専任になるのでそれだけ責任も増す。こちらも専任業務は受けたくないし、
二種専任は責任に対して収入が割に合わない。
その点、エネ管は未だに人手が大変不足しているし、それに業務的に楽。
サブコン→1種電工がないなら是非取るべき。受電設備新設工事・改修経験者と
単なる保安業務のみの経験者ではレベルが違い過ぎて話にならない時がある。
*今まで複数の現場を見てきましたが私の感覚では何れも主任技術者より、
バリバリのサブコン施工管理者の方が定期点検時でも現場を仕切っていました。
電気工事→とにかく現場で経験を積むべき。その上で1種電工は取っておくべき。
5年毎の講習はウザク感じるかもしれないがあそこでもらう資料は役に立つと思う。
だそうです。私自身も1種電工を取ってそれを隠しておいて受電設備周りの工事会社
で経験を積むのが一番ベストと思っています。
しかし、一番の安全資格はビル管だと思います。chihiroさんにとって地元に帰った
時にこれと電験があれば一番良い待遇のビルメン会社を選ぶことができますし、
そもそもビル管は電験三種合格者にとっては簡単な試験です。
(でも絶対に舐めないで試験対策してください)
ビルメン会社はご存知のように歳を取ってからでも、転職回数が多くても雇ってくれ
ますから、ビル管は保険の意味でも持っていたほうがいいと思います。
本当に上から目線ですいません。
コメントありがとうございます。
出先でスマホから短めの返信になりますがご容赦ください。
わたしも施工が分からなければ駄目だと考えております。
しかし実際40半ばになろうかという人間を工事会社が雇うとは思えず…。
キュービクル点検の保安の仕事がしたかったのですが
考えているうちに緊急対応などが出来ないなと思い返しています。
責任の取れないことはやれませんので…諦めたほうがいいかもしれないですね。
ビル管取って生涯ビルメンが良いかもしれないです。
アドバイスありがとうございます。
参考になりました。
合格おめでとうございます!
ブログを初めて拝見させていただきまして、私と同じような目標や動機を持たれていることを知り(大変失礼で申し訳ございません…)ついコメントさせていただきました。
私の場合は三種合格した次の年から保安協会に転職し2年経ちました。思っていた仕事とは違うことだらけで戸惑う日々ですがビルメンさんの記事を読み初心を思い出し勇気付けられました。
これからも記事を楽しみに拝見させていただきます。
今回は本当に合格おめでとうございました。
コメントありがとうございます。
ええー…保安協会で働かれているんですか…。
前職、何をされていたのか気になります。
わたしは電気の知識といえば低圧の絶縁抵抗測定くらいが関の山なので
とても保安協会で働けないなと思っていた所です。
それに年齢も40半ば近いですから…。
いきなり保安協会と言うのは可能性あるんでしょうか…。
ネットで調べても分からないのでリアルで誰かに聞いてみようと思います。
ありがとうございました。
返信ありがとうございます。
連絡先を送りますので何かご質問ありましたら是非どうぞ。
ありがとうございます。
今日は出先宿泊なので明日以降メールさせて頂きます。
色々お伺いするかと思いますが宜しくお願いします。
電験合格おめでとうございます。
私は絶対無理なので尊敬します(笑)
いつも、ブログ楽しく拝見させていただいています。
最新版のビルメン偏差値もとてもおもしろかったです。
ただ、旧58のビルメン会社が、丸々抜けていますね。
お忙しいとは存じ上げますが、今度時間があるときにでも、旧58の会社の最近の評価や、詳しい現状等
ブログに書いていただけたら、とてもうれしいです。
コメントありがとうございますm(_ _)m
ファン…とは大変有難い事ですね。
こんな場末のブログに…(´;ω;`)
旧58、お気づきになりましたか。
わたしも気付いてはいましたがコピペ元の一覧から丸々抜けていたのでそのままでもいいかな、と放置していました。
確か東洋ビル管理、とかそういう名前の会社が入っていた気がします。
気づかれたからにはそのうち入れてみようと思います。
ご指摘ありがとうございました。