認定校を出て取得するのもアリかも…と思われてる方いらっしゃると思います。
けどあまりオススメ出来ないです。
90年台初めにはもう無理だと言われていたそうです
以前の会社で私の同僚(60歳)も工業高校の電気科卒の人で所謂認定取得の対象でした。
しかし
「大体20年くらい前には認定で取得するのはほぼ不可能と言われていたねえ。」
との事でした。
3種は試験で取得して欲しいと言うのが経産省の方針のようです。
今は2種も認定で取りづらくなっていると言う話なので全体的に『取るなら試験で取って下さい』という方向になっているのは間違いないようです。
試験が正規ルートなので当然といえば当然ですが…では認定校とは…?となってしまいますが電気のことを確実に実技で覚える為には認定校の高い教育レベルで学ぶのがいいと思います。
そうは言っても抜け道はある
工業高校を出て1種まで認定で取った、という人も居るには居ます。
3種を認定取得後…数年特高施設に勤めて2種…数年特高施設に勤めて1種…と言うことですね。
これには勿論、抜け道というか理由があってその人は所謂『超大企業』に勤務していました。
人に言うと「えっ?あんな大企業に勤めてるんですか?」と言われるくらいの会社です。
そういう会社は…あまり言及するのはゲスですけども無論天下りを受け入れています。
天下りを受け入れる会社というのは官庁から見るとお客様です。認定取得をお願いすると役所の方からやり方を教えてくれるような、そんな立場です。
ですからそういう超大企業に勤めている、または電力会社に勤務しているという人でないと認定取得は諦めた方が良いと思います。
ちなみに私も以前夜間の電気科に通って認定取得を目指したことがあります。試験を回避したかったのですね(笑)
3種を認定取得したい、と言った私にそこの学部長(電験1種)が言われるには
「認定取得は必要な経験をなかなかカウントしてくれないし下手すると10年掛かるから試験で取ったほうがいいよ。」
との事でした。
最低2年、仕事が終わったあと毎日通って150万ほど学費も掛かり人生の時間が無駄になってしまいますね。逸失利益は計り知れないです。
ですから試験での取得をオススメします
この記事を見たら中小企業に勤務する一般の人間には認定取得はほぼ無理だと分かって頂けたと思います。
認定取得が一般的だったのは40年ほど前の事で経産省としては70代の人間が働いている電気の世界は3種は余ってるという認識ですし当分この状況は変わらないでしょうね。
今年の3種機械のように「これだけ機械」の例題のような出題もボーナスステージであるかもしれませんから受験し続けていれば合格の可能性もあります。
私も運で合格したようなものです。是非合格目指して受験されて下さい。
受けなければ合格もありませんから…。
コメント
いつも楽しくブログを読ませてもらっています。
豊富な情報と考察で、他のビルメンブログとは一線を画しており
とてもためになります。
そこで一つ質問させていただきたいのですが、
電験三種の資格により勤める電気主任技術者の仕事では
どのぐらいの割合で感電死亡する可能性があるのでしょうか?
先日、ネットで検索すると九州管内だけで年間1〜3件の感電死亡事故が
発生しているようで少々ビビっております。。
僕は現在は他業種なのですが、もう斜陽産業で存続が厳しいため
将来的にビル設備方面への就職を考えています。
4点などの基本資格を一通り取得し
電験三種には残り電力1科目というところまできましたが…
正直な話「感電死はイヤだなぁ」と思い、モチベーションが下がり気味です。
宜しければ、実際の現場はどんな感じなのか、
死の危険性はどのぐらいあるのか教えていただけませんでしょうか?
コメントありがとうございます。
感電についてですが停電作業時は
電気の専門家が集まって最初にミーティングを行っていますので
感電するような自体にはなかなかならないでしょう。
当日の責任者がしっかりと注意してくれる筈です。
むしろビルメンとして働いている時に低圧部分で感電事故を
起こす可能性の方が高いと思います。
ただその場合も現場の電気管理をやっている人から教育がありますので
それを実践出来れば感電事故などには遭いません。
私の少ない経験からですが電気の仕事を若い時からやっていて
慣れている人の方が事故を起こしやすいですね。
要するに人間が電気回路の一部にならないように立ち回ればいいだけで
充電部には検電器を使うなり、テスターを使うなりして
注意しておけば良いだけです。慌てて作業を進めないようにすれば防げます。
電験を取得された場合はむしろ自分や誰かが
電気事故を起こした場合責任を取らなければならない訳で
「感電したらどうしよう」などとは言っていられないと思います。
電気事故が起きないように立ち回らなければならないのは自分になりますので。
死の危険性という事で言えばブルーカラーの仕事ですと
どの職種でもあると思います。
その中で電気の仕事は割と危険予知などをしっかり行うほうですので
事故に遭う可能性は限りなく低いのではないでしょうか。
私自身が拙い経験しかなく申し訳ないですが知ってる範囲で解答させて頂きました。
ご参考になれば幸いです。
試験合格、祈念しております。
ご返答ありがとうございます。
なるほどですね。
電気事故が起きないように立ち回るというのは重大な責任ですね。
僕は今までそのあたりを安易に考えておりました。
藁にもすがる思いで、転職の道を模索している状況ですが
まずはきっちり来年の電験三種を取ろうと思います。
お気遣いありがとうございます。