給与との天秤

ビルメンは薄給。

もうずっと言われていますしPMや背広を着て仕事をする階級にならなければまともな給与を貰えません。

地方ですと手取り16万円くらいです。それが生涯続きます。

状況を打破するためには資格を取るか、資格を取得してもその給与から脱出できないほどの地方であればある程度人口が密集している地域への移動もお勧めしてきました。

そんな薄給のビルメンですが給与と天秤に掛けるとそれほど悪い仕事ではないです。

現場運さえ良ければブルーカラーなのにそんなに汚い仕事もありません。現場運が悪いか選び方を間違えると汚い仕事ばかりになったりもしますが…。

それでも設備管理の経験が積めると考え数年我慢して他社に行けたりする可能性もありますし全くの無駄ではないですね。

ビルメン畑が長い私ですが、薄給のことを考えてもこのような結論に至っています。

では止めておいたほうが良いブルーカラー仕事というのはあるのでしょうか。

当然あります。あると思います、のほうが正解かもしれません。私は経験していませんので。

しかし、当たらずとも遠からずであると自信があります。

止めておいたほうがよい業界

それは「介護」「小売」「外食」のみっつの業界です。

順に止めておいたほうが良い理由を書いていきます。

・介護

言わずとしれた圧倒的人手不足の業界です。

3Kとかいうレベルではなく、人手不足からの無茶な勤務体系や経営側の暴利を貪る体質などで悪評が高いです。

そして給与はビルメンと同じか少しマシなくらいです。平均的な手取りは18万くらい?

誰でもできるとはいえ体力を要する場面が多いです。

私の友人も数人、田舎での就職先として介護の仕事を始めました。中には10代の頃に介護の仕事に就いた人もいます。

しかし今ではほぼ全員が離職。

離職の原因の大半は「体が物理的に壊れたから」です。

大体足腰を壊し、田舎ではただでさえ少ない他のブルーカラー仕事に転職し壊れた体を誤魔化しながら働いていますね。

「自分は年寄りや人間が好きだから。」「汚物なんかも気にならないから。」「他に仕事がないから。」

などという気軽な気持ちで就くと後悔するのではないでしょうか。

・小売

小売は、売り場によってはビルメン以上にまったりしている可能性もあるのではないかと思います。

昼間の田舎のイ○ンなどの服飾売り場などは人影がありません。

イ○ンデ○ライトで働くよりいいかもしれませんね。

ですが男の場合は楽なところでは働けないでしょう。それに何より将来に渡って役に立つスキルというものは身につくのでしょうか?

もし田舎のイ○ンが撤退したらそのあとに働けるところはあるのでしょうか?

イ○ンの正社員なら全国に店舗がありますから転勤すれば良い、かもしれませんが…。

・外食

最後に外食業界です。

ビルメンも含めて今まで上げてきた仕事は全て労働集約型業界です。

そのなかでも労働の精神論が酷く、昭和かその前くらいの時代の働く環境である外食を最後に持ってきましたが、他の仕事より魅力的な面があります。

それは独立が出来るかもしれないということです。

ただ、飲食店の開店1年後閉店率は8割程度というデータがどこかにありました(すぐ調べられると思うので検索されてください)。

そして地方ではそもそも外食に来る人が少なくなっているであろう現実、資金力で攻めてくるチェーン店との果てしなき戦いなど不安が尽きませんね。

選択肢としてあるだけで独立もハードルが高そうです。

あと働いてる時間はずっと立ち仕事ですので体を物理的に壊す可能性もすごく高いです。

介護より高いかもしれません。

そして人が足りないのを現場のせいにする体質は設備管理より圧倒的に高めです。

それでも外食業界が続いているのは『労働力としては都合の良いモラルの高い人』が多く存在しているからです。

雪の日に公共交通機関が止まり、タクシーを使ってでもシフトに穴を空けなかった人の話も聞いたことがあります。美談()ですね。

自分の身を犠牲にしてでも現場を維持しようとする人たちの存在が外食産業を支えています。

素晴らしい日本の学校教育の賜物である「他人に迷惑を掛けるな」の精神が生きています。本当に素晴らしく尊く美しいので文科省の側に足を向けて寝られません。

そうして稼ぎ出された利益はヤ○ザよりまだ人相の悪い経営陣の懐に吸い込まれていき、オッサンたちが行くお姉ちゃんの店の支払いに使われます。これも経済を回していて実に素晴らしいですね。

余談ですが私など学校でまともに授業など聞いていなかったクズですから「外食なんてみんなで結託して一斉に辞めればいいのになあ」と感じます。

以上、田舎で設備管理より止めておいたよい業種3つでした。

やはりビルメンの優位性は動かなかった…

現場さえ間違えなければ前出の業種より圧倒的に良い環境で働けます。

しかも給与はそんなに変わりません。残業代も出ます。

もっと言いますと給与なんて少し多めに出たって体を壊したら終わりです。

外食で頑張って月50万稼いだとします。それが3年後、5年後も続くか。

月100時間残業したら12日以上も余計に働いてるわけです。月32日働くとかいう時間の概念を突破したパラレル宇宙的な労働環境です。

あとビルメンの場合、大したものではないですがスキルもつきます。

簡単な電気工事くらいですと出来るようになります。無駄にはならないでしょう。

もともとシニア以上向けの業界なので仕事が楽なのは他の業種には絶対に負けません。薄給も負けませんが。

もし前出の他業種を離職されたのであればなおさらビルメンを勧めます。

貧乏人は死ぬまで働け、というのが最近の社会風潮です。ならば細く長く働ける環境に自らを置くのが良いではないでしょうか。

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コメント

  1. 田舎ビルメン より:

    >birumanさん
    その3業界に近所の人がそれぞれいます(経営者側もいます)し、知り合いもいますので、よく話(愚痴)を聞いていますけど全くもってその通りですね。
    皆さん色々と情報をもっていらっしゃると思いますのでお任せするとして違う観点から書いていこうと思います。

    ハゲおっさんさんが以前に書いておられた通りでビルメン設備はコスパがいいです。給与は地域的な格差がありますが私のような田舎でもそれなりの経験、実績、資格、知見、人脈とかがあれば(どれも実は世間的には大したことはなくても)その地域の平均は出るパターンもあります。
    おまけに私の会社は遂に「78歳までしか勤められない」といった趣旨の内規を正式に掲げました。・・・・ということは本人にその気があり、健康状態もよく、常駐先のオーナー側が相当な文句を言ってこない限り78歳までは働いてもらう、ということです。私の会社は60歳までは賞与がでますがそれ以降は多分出ないでしょう。ですがそれ以外はカットされないらしいです。ということは私の場合は60~78歳までいたとして18年間で5000~6000万の収入となります。下手な退職金よりよっぽどいです(完全な負け惜しみ)。実際にはそんなに上手くいくわけないですけど、在職していれば福利厚生もあり、例えば健康保険も国民健康保険よりは良い内容となります。そりゃー、この業界から老害が消えてなくならないわけです。
    重ねて書くと70歳過ぎの爺ぃでもできる仕事しかをやっていない、ということです。5000万云々はさておき、細く長くやっていけますし、何より老害さえ気を付ければいいですし、最終的には自分自身が老害になればいいんだな、位に開き直ればいいですし、ボチボチでもいいんで電験(三種)とビル管を持っておけば今のところ安泰な業界ですし、それに身体がシンドい時は休めばいいんです。birumanさんが書いておられる業界って簡単に休めないんですよ。流石にインフルは休めさてもらえるんでしょうが、腰が痛いとか単純な風邪で果たして休めますかね・・・。

    • biruman より:

      >田舎ビルメンさん
      飲食あたりですとインフルでも現場に出ろと言われるか舌打ちしながら休みをくれて挙げ句に「根性がない」などという罵倒もされそうです。
      そんな奴隷よりまだ下の扱いを受けてもしがみ付く人が多いところを見ると世の中には性癖が歪んでいる人が案外多いのかなという印象ですね。

      人はいつ死ぬか分からないからその日暮らしはできないですし、なら細く長く働ける環境を構築していくのが賢いのではないかなと思います。
      ビルメンは現役時代は負けの職業かもしれませんが今は75から80まで働いてくれと言われる時代です。
      田舎ビルメンさんの仰る通り健康なうちは働ける、78歳まで働かせてもらえる環境がこれから大切になってくるでしょう。
      飲食介護小売なんて労働的な定年は35くらいです。あとは辛い体にムチ打って働くしか無いです。
      これも自分を追い詰めたい性癖の人が集まっているのかもしれないですね。

  2. ハゲおっさん より:

    ある程度所得を諦めるなら・・・という前提の下では
    まさにビルメンの優位性に揺るぎなしですね。
    ビルメンは待遇/責任・労働のコスパが良い!
    ビルメンから他業種へ行き、いろいろ経験してきて、この年になって、収入やら社会的立場がそれなりになりましたが、あらためてこの考えに確信を強めています。

    逆に言えば、お金最重視の人にはまったく向きませんね。
    私の職場でも、運転員さんの休みが少なすぎることを鑑みて二交代180日休みを打診して本社のOKもでましたが、数千円の手当がへるからといって三交代83日休みのほうがいいという人もいるみたいです。私には全く理解できませんが・・・

    ただし、ビルメンは転勤がつきものですから。
    それなりの環境で転勤がないところには入れたらベストですね。
    勤務のほとんどが宿直だと、月に3割程度しか出社せずに済みますから、通勤会社のストレスも少なければ旅行も行き放題ですからね。

    社会から見捨てられた氷河期世代のエルドラドのような気もします。
    もちろん今の若者新卒は、経験を積める会社からまったり高収入な会社まで選べますから、まったく別の話になるでしょうけど。

    それにしても、昔から私も飲食での美談(笑)をよく聞きますが、それを嬉しそうに話す人たちとは人種が違うのかな、と思ってます。

    • biruman より:

      >ハゲおっさんさん
      手取り15万昇給なしでも監視室でボケーッと口を開けて、Wi-Fiネットも使い放題の現場でスマホで動画でも眺めて
      時間まで居れば責任もないしトラブルが起きれば報告だけで実務なし…最強の仕事だと思います。
      いつまで続くかは分かりませんが現状では人手不足とかいう話でビルメン会社も新入社員への当たりは優しいです。

      人の考えは本当に千差万別だなあと感じる今日このごろです。
      自分の思いもつかないような思考で行動する人も多く最近では面白くさえ感じるようになってきました。
      「こいつ大丈夫か」というような思考を持つ奴でも存外家族を養って上手くやっているのを見ると世の中そんなにビビらなくてもいいのかなという気さえします。

      「奴隷の鎖自慢」という言葉がありますが繋がれていても自分の鎖が如何に立派かを話す人が居ますね。
      社会という鎖に繋がれているのは誰しも同じですが会社との太すぎる鎖と鉄球を自慢する人は本当に理解出来かねる人種です。
      でもそういう人も居るから反社会的勢力並みの無茶をしてもそういう企業が無くならないのでしょうね。
      そういう人たちのおかげでこちらも格安でサービスを使えるので良いのかなあ…(笑)

  3. 赤い左辺 より:

    ビルメンは、給与との天秤にかけると本当に良い仕事ですよね。
    私は何度か職探しをしましたが、一度ビルメンをやってしまうと結局ビルメンを選んでしまうようになってしまいました。

    私が3月から赴任した今いる現場は、手取り15万円ですが辞める気など全くありません。真人間の枠からどうしても漏れる私でも、ビルメン業界は留まることができるからです。

    小売業界ですが、私はスーパーのビルメンとして働いたときに垣間見ました。オーナーやテナントは、従業員やビルメンにはキツイ対応でした。お客さんに快適な場を提供するために必死だからなんでしょうね。そんなギスギスして超・真人間性が求められる仕事なんて、どうしてやる人がいるのか私には理解できません。

  4. 求職者K より:

    管理人さんに、質問があるのですが、電気工事施工管理(以下、施工管理)の資格は
    ビルメン業界に転職する際に有効な資格なのですか?
    本当は、電験3種が欲しいのですが、難しいので
    電気工事会社(週休2日制)で施工管理を取得してから退社して
    ポリテクセンターのビル菅コースからビルメン業界とステップアップを
    考えていますが、ビルメン業界で施工管理を持っている方は、多いのですか?
    管理人さんのご経験からアドバイスをお願いします。

    • biruman より:

      >求職者Kさん
      ビルメンになるのに施工管理技士は正直必要ありません。
      電工2種で十分です。
      もちろん持っているほうが入社時に有利ですが単純に働くだけであるならすぐにビルメン業界に入社し
      経験を積まれたほうが早いです。

      それと電気工事会社で週休2日というのは難しいのではと考えます。
      それこそ施工管理の都合で土日夜間が当たり前です。
      建築の現場ヒエラルキーで最底辺ですので鋼鉄のメンタルがないと就業は難しいです。

    • 田舎ビルメン より:

      >求職者Kさん
      既にブログ主であるbirumanさんが答えておられますが、ビルメン業界では施工管理技士は現場ではほとんど意味なしで本社の工事部とかの配属です。となると独立系といえども全国組織会社でないといけません。そういう会社は建築士もいれば電気・管工事の施工管理技士もいます。ですが、そういう場合だと現場経験が深くないと勤まらないでしょう。おそらく、高圧も理解しての低圧周り、LAN/WAN・情報系周り、電話交換機をも含めた通信周り、熱源・給排水系の計装、そしてUPS/CVCF・自家発周り等々をおそらく全部理解していないと勤まらないような気がします。
      ビルメン設備現場常駐なら電気工事士(二種で十分)があれば大丈夫ですし、危険物乙四もあればまぁ採用ですよ。二つとも未経験で取得できますら、会社に入ってからでは電験(三種でいいです)とビル管を取れば糞爺ぃと一緒の現場にならない限り天国のような日々を送れます。給料さえ気にしなければパラダイスです。電験三種は確かに難しいですが、狂ったように勉強すればわかってきます。自分の弱点をしれば対策できます。ビル管は・・・・何回も書いていますけどなぜあれが高難易度資格試験なのかわからないです。電験と比べるのが意味ないくらいの難易度です。所詮我々、ビルメン業界の最高峰資格ですから簡単です。但し、舐めてかかると絶対に落ちます。

      ここからは余談ですが、電工施工管理の現場での位置は低い、なんてーもんじゃーないです。
      一人親方ならまだしもそれなりの会社ともなると週休二日制が建前としてありますが施工管理技士(現場代理人)としてJVに入った場合、工程としては躯体とほぼ同時に入りますし(仮設電源の関係)、工程最終版の内装と取り合いしながらの作業が待っています(天井・壁関連は化粧が全て終わってからの取付けが基本)また、一日の中でも最初に来て最後までいます。したがって、30連勤とかを覚悟するのが当たり前の業界です。しかも相手をしないといけないのが、職人・他の工事屋・そして最もキツイ建築士の先生です。建築士も最近は相当常識的な人が当たり前になったのですが、それでも先生は先生です。
      私個人の考えではビルメン三大地雷現場ですら電気の現代人を経験した人から言わせればラクな現場です。それほど過酷です。私は年収1000万を保証されてもあの世界には絶対に戻りたくないです。たかがIT関連工事の現代人しか経験してない私ですらそうです。

  5. Fw190D-9 より:

    私はサブコンで7年間、設計・積算と施工管理に従事しましたが皆さんが仰る様な過酷と感じた事は殆どありません。施工管理でもプラント主体だったので他と少し異なるのかもしれません。確かに土曜日は毎週出勤でしたが残業代はキチンと支給されましたし、土曜日の仕事など半ば休みも同然でした。
    勤務時間的に一番大変だったのは得意先の社員が退職し代わりの人材が見つかるまでのピンチヒッターを頼まれ某ケミカルプラントの近くに宿泊して様々なケミカルプラント建設の設計・施工管理をしていた時です。7時半には出勤し23時頃まで仕事をしていました。残業代が多すぎると会社から苦情が出たので仕方なく宿泊先に仕事を持ち帰っていました。
    その得意先は世界でもトップクラスの企業なので非常に優秀な方々ばかりで毎日知的な刺激があり、そいうった面では楽しかったです。日常会話もビルメンとは異次元でした。よく話題になったのは最先端の科学技術に関することでした。また、どうしたら生産効率が上がるか、コストダウンできるかなど盛んに議論したものです。こういった事も振り返れば楽しかったですね。
    ビルメンは確かにラクですが楽しいかといえば「NO」ですね。